2009年10月28日

JAM2009「マイマイ新子と千年の魔法」試写会

 コ・フェスタの一環で、秋葉原にて開催されたイベントが
JAM2009です。これは、アニメーションとのコラボレーションで
新たなビジネスや地域の活性化などを行っていこうという
アプローチの紹介などが、中心となったイベントで、
二次利用の可能性を広げていくことで、
もともとのアニメも、また見てもらえるという好循環を
創り上げていけらたといった意味をもっていたりします。
そんな、イベントのなかで、いわゆる地域のロケーションを
アニメの舞台にした作品のひとつとして、

「マイマイ新子と千年の魔法」
http://www.mai-mai.jp/index.html

の試写会と片渕須直監督トークショーが
行われました。
参加してきましたが、作品もとても素敵で、
監督の話も、作品をより深く感じる事の出来る内容で
楽しかったです。

作品の舞台は、山口県防府市、
主人公の青木新子ちゃんは、山口ふるさと特別大使に
選ばれているそうです。
新子ちゃんの家は、実際にある家をロケハンしてそうで、
風景は、昭和30年代の資料をもとに再現していると
いうことです。
さらに、千年前の国府のあったころの地図なども
つかって、千年前の風景と、昭和30年代の風景を
シンクロさせているということです。

スイスロカルノ国際映画祭、
カナダ・オタワ国際映画祭で、上映されており、
日本では、防府市でも上映されているそうです。
劇場公開は、11月21日からとなってます。

この作品は、マッドハウスの丸田社長が、故郷の山口を
舞台にしたアニメはつくれないかという想いがあったそうで
そんなとき、高樹のぶ子著の「マイマイ新子」という小説を知り
すぐに読んで、子ども時代を思い出したそうで、
アニメ化したいということになったそうです。
2006年12月に制作がスタートしたということです。
監督を引き受けた片渕須直さん、
どんな話にするかと考えて、原作を読み取材していくなかで、
舞台が、周防の国府があり、そこに歴史的にも知られた
人物がいたことを知ることになって、
千年の魔法という、昭和30年代の日本と、
千年前の日本が、シンクロして、それぞれの時を生きる
少女たちの生活が、不思議に交わっていく、物語になっていった
ということです。
新子と、転校生の貴伊子のふれ合い、育まれていく友情、
赤い金魚「ひづる」との関わりのなかで、
揺れ動く心、想い、・・・
千年前の国府で、友達が欲しいお姫様、諾子(なぎこ)と
自分が重なっていく、千年の魔法。

コトリンゴの歌う主題歌「こどものせかい」も
作品にとてもマッチしていて、心にしみこんできます。

日本の子どもたちを描いた数々の名作
となりのトトロ、火垂るの墓、河童のクゥと夏休み、などなど
から、感じられるのと似た空気を感じることの出来る
作品であると感じました。

さて、この作品には、実在の人物として、
清原元輔、清少納言が登場していて、
エンディングに、なぎこの方がクレジットされているそうです。
(私は見過ごしました・・・)
千年前の風景や、なぎこの行動などは、枕草子などを参考に
描かれているということです。

さて、この作品で、片渕須直監督が体験した
不思議な縁を語ってくれました。
この夏に、急逝されたアニメーター金田伊功氏は、
監督も尊敬する先輩であるということでしたが、
なんと、ロケを行った新子の家に住んでいた方が、
金田氏の小学校時代の同級生であったということです。
しかも、新子の通っていた学校の3年3組の同級生だったと
いうことが、後でわかったということでした。
送る会に参加できなくて残念であったとおっしゃっていたそうです。

いろんな意味で、監督にとっては、忘れられない作品と
なったということでした。

製作委員会は、松竹、エーベックス、マッドハウス、山口放送で
構成されているということで、マッドハウスが、制作スタジオとして
劇場アニメとして自信をもって送り出した作品であると
いうことでしょう。

昭和30年代の日本と、
千年前の日本、
21世紀の日本の社会が、失ってしまった大切なものが
そこにはあるようにおもいます。
そして、私たちは、その大切なものを取り戻すべく
社会を変革していくことが必要とされているのではないでしょうか。
そんな、想いも浮かんでくる、作品であったと感じました。

ぜひ、親子で、カップルで、ひとりで、
劇場に足を運んで、マイマイ新子と、千年の魔法に
浸ってみて欲しいとおもいます。


posted by 禁酒・禁煙・ベジタリアンのITコーディネータ 松原広幸 at 05:36| 静岡 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | アニメ・マンガ・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

健康講演会「健康をつくる和食の神秘」


「健康をつくる和食の神秘」
 講師 小泉武夫氏(東京農業大学名誉教授)

 健保の主催する講演会を聴講しました。
内容は、食の問題について
 今も元気でいる小泉先生が、
日経新聞に16年間エッセイを連載していて
そこでは、魚について書かれているそうです。
最近、朝日新聞の夕刊に、取り上げられて
そこでの内容は、
 (1)日本の食の現状
 (2)日本の民族の変化(食からの影響)原因と対策
といったテーマであったそうです。
さて、講演の内容は、日本の食のあり方の問題と
どう改善していくべきなのか、
その取り組みについてのお話であったといえるでしょう。

日本人の食は、近年になって、2度変化しています。
一度目は、明治維新以後、海外の食の流入による変化。
二度目は、終戦後、占領軍の食の流入と施策による変化。
ということです。
二度目の変化は、一度目の変化の悪い部分を加速させる
ことになっています。
この45年間で、油の消費が4倍になり、肉の消費が3倍になって
ミネラルの摂取は4分の1になってしまっている。
そんな現実があり、その結果として、
アレルギー、うつ、免疫低下、自殺増加などとして
社会のなかでマイナス面が顕在化してきているということのようです。
また、理想的なうんこが、25%程度しかみられなくなったそうです。
うんこは、内臓の状況を示します。
理想なうんこは、山吹色で、てりがあり、太さもあり、臭いがない、
そうでないのは、内臓がおかしいということ。
つまり、食の不適切が、内臓をおかしくし、うんこをおかしくして
いるということです。

国立民族学研究所で10年前から食文化論の研究がなされて
きていて、またDNAの研究も進み、
人の体は、その民族のもつ遺伝子によって、特徴付けられている
ことが明らかになってきています。
人は、民族のDNA+家族のDNA(血統)によって、
影響されているということです。
DNAに反して、外部から入ってくるものは、うまく取り込まれず
免疫力を低下させてしまうということです。
日本人は、モンゴロイドであり、腸が長いという特徴があり、
体内細菌も、その内臓にあったものが、存在しているということです。
「いのちをはぐくむ農と食」小泉武夫著

の100ページに平均寿命ランキングがのっていて、
その順位の高い地方は、地産地消の残っている地方が主となって
いるようです。
平均寿命が低下しているのが顕著なのが沖縄だということです。
これは、米軍がはいって、食が変化したことが大きいということです。
沖縄と、鹿児島の離島は、昔から、食については、
同じ文化をもっていたということです。
薬食同源、医食同源 という食文化です。
450年前に中国、シャムとの貿易を通じて、伝来し、
以後、戦前まで、維持されていた食の文化は、予防医学を実践する
ものであったということです。
それが、戦後、沖縄では、米軍が入って、米国の食が入ることで
失われ、鹿児島の離島では、変わらずに続いてきたことで、
健康平均寿命に大きな隔たりが生まれてしまったということです。
奄美大島、徳之島では、2008年の離島シンポジウムでも
明らかになったように、食が、昔と変わっていないということでした。
即ち、薬食同源、医食同源 という食文化が残ってきたわけです。
それが、健康に年を取ることができる社会となっている理由だと
いえるとのことでした。
沖縄は、食が変化し、スパムといった米軍の野外非常食缶詰が
大量に消費され、肉が中心になっていった結果として、
健康に年をとれない社会になってしまったということです。

日本人が元気な時代に食べていたものは、

(1)根茎
(2)菜(なっぱ)
(3)青果(果物、キュウリ、トマトなど)
(4)大豆
(5)海藻
(6)魚

米(穀類)=主食

土のものと、海のもの。
これで、必要な栄養はすべてとれていたということです。

天武天皇は、肉食を禁止する法令を出していたりします。
日本人の食は、セミベジタリアンであったわけです。
そして、現代社会で職業として、長寿なのは、お坊さんといわれます。
お坊さんは、ベジタリアンが基本です。
精進料理は、肉魚卵類一切無しの菜食料理です。

健康になりたいのであれば、
日本人の食生活に戻せばよいということに尽きるという
ことであるというわけです。
実際に、臨床の現場でも、食を変えることで、
心の病から脱出できたという事例は多数あるということです。

日本の食文化は、日本の健康と繋がっているわけで、
それは、日本の老齢社会問題とも関連しているということです。
元気に老人になるためには、食が重要な要素だということです。
元気な老人は、みな日本人の伝統的な食文化の生活を
おくっているということです。
さて、日本の食文化が危うい原因の大きな要因が
教育にあるということです。
農林水産省が、全国の小中学校にアンケートを行ったことが
あるそうです。
アンケートの設問は1問のみ
「あなたは、自分のまちが好きですか?」
結果は、わからないが80%、残り約20%がきらい。
好きという解答は、数パーセントでしかなかったということです。
しかも、好きという解答は、特定の町の小中学生に集中していた
ということでした。
それは、全国17カ所の町で、その町を調べると
学校給食が、すべて地元の生産物で提供されていた町だそうです。
地産地消がおこなわれていることで、地域と地域の子どもたちに
つながりがもたれていることが、その町の好きかどうかに
関連していたということです。
地域活性化のために、何をすべきなのか、
子どもたちが、地元を好きになるるようにすることが重要でしょう。
そのためには、地産地消を進めることであるということになると
いえるかもしれません。

教育の問題として、小学校から英語を教えることについて、
意味がないと反対されたそうです。
ドイツで、チーズを買いに来た中学生が、
チーズの酵母の名前をラテン語で話していたそうです。
どうしてそんなことを知っているのかと尋ねると
当たり前のことで、そんな質問する方がおかしいと言われたとのこと。
では、日本で、味噌の酵母をいえる小中学生がいるでしょうか。
日本の教育の戦後の歪みは、文化を教えることを
忘れたことにあるといえるでしょう。
それが、地域の力を弱くしてきたともいえるのかもしれません。
畑という漢字は、畠という国字がある。
糀という国字は、米の上に花が咲いたようにみえるから生まれたもの
そんな言葉の日本の文化すら、しっかりと教えていない
日本の教育状況では、英語よりも、まず国語、日本の文化を
しっかりと小中学校で教えることに重点を置くべきであると
講演を聞いていて、感じさせられました。
それは、私も以前から感じていたことであり、
やはり、日本の再生、日本の地域の活性化においては、
地産地消、子どもたちに地域の文化、日本の文化を
しっかりと学んでもらうことのできる教育を
実現していくことしかないのだと感じた次第です。

posted by 禁酒・禁煙・ベジタリアンのITコーディネータ 松原広幸 at 02:45| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・ホリスティック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

TCM2009「地域コンテンツのビジネスモデル」

TCM2009
http://tcm2009.jp/index.html
東京コンテンツマーケット2009

今年は、東京ビックサイトで開催されました。
ライセンシング・アジア2009との同時開催でした。
私も参加させて頂いている
中小企業診断協会 東京支部 コンテンツビジネス研究会
でも、経営相談コーナーを開いて、
コンテンツビジネスの経営者の皆さんや、
これから起業しようという皆さんの相談に応じていました。

さて、イベントでは、各種セミナーも開催されていましたが、
そのなかのひとつを聴講させて頂きました。

「地域コンテンツのビジネスモデル」
モデレーター:
 三菱UFJリサーチ&コンサルティング芸術・文化政策センター長
  太下 義之氏
パネリスト:
 株式会社ジュピターテレコム 放送・制作部長
  若林 宗男氏
 株式会社テレビマンユニオン 常務取締役
  土橋 正道氏
 特定非営利活動法人ジャパン・フィルムコミッション 事務局長
  井上 俊彦氏

という講演です。
地域の活性化、地域経済とコンテンツ産業の関係について、
コンサル、放送、制作、サポートするといった、
それぞれの立場からのアプローチ、実際に行っている活動などの
紹介のなかから、今後の可能性について
語られた内容というものでした。

メディアの動きは、小さい単位へと拡散の方向へ向かっている
地域映像専門委員会の設置
フィルムコミッションも、ロケーションを単に誘致するだけでなく
現地の人が作品の制作に係わる機会をつくり
OJT技術習得の場として、ビジネスマッチングの機会として
内制化の促進による地域からのコンテンツ制作を進める
ベースとして、人的ネットワークの構築を行いつつ
地域のコンテンツビジネスを掘り起こしていくような活動を
進めていきたいということでした。
独自のIP-TVによる地元のコンテンツの発表といったことや
他の都市との提携による交流と産業の活性化なども
考えていくべきということでした。
制作の段階から多くの人を巻き込み、
地域との結びつきを強くしていくことで、
コンテンツを通じて、外へとアピールしていく、
また、「企業の履歴書」といった企業紹介の番組は、
その企業のPRとして利用でき、地元の企業の認知度を
高めることにも繋がっていく。
これからの時代は、グローバルではなく、「どローカル」。
製作サイドもスタジオでものを考えていてはダメということ。
ローカルアイドルや各地のミス○○なども、
その地域に留まらない広がりをもっていく可能性がありえる
そんな時代に向かっていける環境が、
整っていくことが、地域とコンテンツ産業の関わりを深めると
ともに、ビジネスの可能性を広げていくことになるといった
感じのお話でした。

地域の自主放送の展開の話は、
以前に、伺ったことがあり、(岸本晃氏)
フィルムコミッションについては、日本での草分けというべき
方(前澤哲爾氏)のお話を伺ったこともあって、
特に目新しいという内容ではありませんでしたが、
それぞれの試みやアプローチについては、面白くお聞きできました。
出来れば、それぞれのコラボレーションや、地デジ以降の
コンテンツビジネスの展開の可能性などについても
相互に意見を交えた形で、伺えたら良かったなともおもいました。

今や、誰でも、動画コンテンツ、音楽コンテンツを、
制作することが出来る時代になっています。
そして、制作するだけでなく、ネットを使って多くの人に
公開することも可能になっています。
コンテンツの敷居は、技術的な進歩による、低くなった部分も
大きくあるということです。
その多様性のなかで、いかに目立つのかは、
また難しいところではあったりします。
コンテンツも、マスをターゲットにするだけでなく、
特定のセグメントやユーザをターゲットとしたものとして
制作し発信していくことも考えていくべきであり、
直接コンテンツにより利益を得るだけでなく、
間接的に、利益を得ていく、産業を活性化していく
そんあツールとしての利用も広がっていくということでしょう。


☆岸本晃氏 関連
・株式会社プリズム
http://www.prism-web.jp
・月刊 地域づくり
http://www.chiiki-dukuri-hyakka.or.jp/book/monthly/0606/html/t11.html
・Toho Media Cafe
http://toho-sns.jp/

☆前澤哲爾氏 関連
・山梨県立大学
http://yamanashi-ken.ac.jp/modules/tinyd19/index.php?id=72
・一新塾
http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/kogiroku/kk_030618.html
・(社)日本映画テレビプロデューサー協会
http://www.producer.or.jp/kaiho/kaiho-2002/kaiho-0204/kaiho0204-02.htm
posted by 禁酒・禁煙・ベジタリアンのITコーディネータ 松原広幸 at 01:14| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ITコーディネータ・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする