2010年05月16日

ハーバード白熱教室 「Justice」第六回 カントの哲学を学ぶ?

 カントは、哲学におけるもっとも大きな存在であると
いえるかもしれない。カントの哲学は、
神学の基礎にも一致する。すなわち、神の叡智に近づいている
といえるかもしれない。

 高校時代に、倫理社会の授業で、教科書に出てくる
偉人について事前に調査し、授業で発表するという課題が
ありました。
私の担当は、カントとヘーゲルでした。
岩波文庫の著作を、それぞれ一冊選択して、読み。
発表できるようにまとめて、説明したものです。
この講義は、懐かしさを感じながら観ました。
そして、本当にわかりやすく優しく教えているなと
思いました。

人は、目的そのものとして存在しているのであって
手段として存在しているのではない。
人を手段として利用する主義は、その時点で間違っている。
行動を道徳的に価値のあるものにするには、
動機によって決まる、正しい行動を正しい動機にしたがって
行うことが必要であり、動機は、道徳的なものであってこそ、
行為は道徳的なものになる。
動機を道徳的なものにするものは、義務から生じるものである。
道徳法則のため、義務から生じるものだけが、道徳的な動機である。

苦痛と喜びは、結果の過程でしかないともいえる。

カントの主張は、人の存在価値を定義しており、
この世の存在意味を示唆している。
行動は、その動機によって、その是非が判断される。
道徳的に行動すること、自律的に行動することであり、
その行動は、自分自身の法則にしたがっている。
そして、人を自律的な行動に導く道徳的な理性はひとつであり
誰もがもっている理性の示す動機にしたがって行動すること
理性は、普遍的に存在しているものであり、
人の本性は、普遍的な理性によって、動機付けされて、
人は、その動機により、行動することができる存在である。

人が、動機を説明したとき、その説明が利己的なもので
あったとしても、実際に行動したときの動機は、
それとは違っていたかもしれない。
その行動が、義務から生じた動機であったなら、
あとからの説明に関係なく、その行動には道徳性があるといえる。
すなわち、行為が道徳的価値をもつためには、
その行為の動機が、理性によってもたらされる義務から生じて
いることが必要である。

人が、この世界で、他の生物と異なる存在であるのは、
まさに、理性をもっている存在であるからだといえる。
少なくとも、現在、この地球上で、理性をもつ生命体は
人間しかいないのだから。

さて、定言命法のところで、おこなわれるテストは
動機をチェックすること。道徳的直感により判断するのは
帰結からの逆説的な矛盾ではなく、帰結に至るまでの過程の
なかで、何が目的として存在し、動機がどこにあったのかが
問題となるということ。
理性的な存在としての人間には、相対的ではない
絶対的な価値をもっている。目的として扱うことが重要であり
手段としてだけ扱うことはあってはならない。
そうしなければ、人の尊厳を守ることにはならない。
自殺が、自己への殺人であるということを、
定言命法によって、説明している。
つまり、自殺は殺人と同じ行為であるということを
説明している。
これは、まさに真理であるといえるだろう。
人の尊厳は、まさに人が理性的な存在としての価値を
もっているから普遍的なものである。
手段として、人を使うのであれば、必ず目的が同時に
存在していることが必要である。
ここで、重要なのが、手段だけで使うということを
しているか否かという点である。
手段として使っているようにみえても、
相手を尊重することにより
道徳性をもった目的を与えることが出来ていれば、
目的として扱っているということができる。

3つのポイント
 「道徳性 - 動機   : 義務  vs 傾向性」
 「自由  - 意志の決定: 自律的 vs 他律的」
 「理性  - 命法   :定言命法 vs 仮言命法」

 普遍的法則の定式
 目的としての人間性の定式

カントは、理性を重要視して、
道徳性のある動機が重要であるといっている。
この話しをきいていると、神の叡智における神の存在を
説明する場合の説明に適合したものであると感じた。
理性というものが、重要であること
動機がその行為をはかるのに重要であること
それは、神の教えにおいても同様であるからだ。

次回、7回目の講義でのカントの哲学へのアプローチが
非常に楽しみである。

ハーバード白熱教室 「Justice」
http://www.nhk.or.jp/harvard/index.html

ハーバード大学
政治哲学のマイケル・サンデル教授の講義「ジャスティス」
http://athome.harvard.edu/programs/jmr/
posted by 禁酒・禁煙・ベジタリアンのITコーディネータ 松原広幸 at 12:38| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする