2010年10月22日

裁判員と検察審査員〜市民の司法へのかかわり

 日本人は、司法に市民が関わるということがなかった。
基本的に、お上にお任せすればよとしく裁いて頂けるという
考えであったのかなという気がします。
 しかしながら、いわゆる冤罪があったり、
誤認逮捕といった問題が、数々とクローズアップされる一方で、
訴えても取り上げられない、裁判にて判断してもらえないと
いったことも発生してきたという状況において、
 市民も、お上にお任せではいけないのではないのか
社会の一員として、司法にも関わっていくべきではないのか
そんな議論も出てきたりして、
海外の司法制度を参考にしながら、市民の司法への参加に
ついての試みが、行われてきています。

 もっとも、注目を浴びたのが、裁判員制度です。
限定された事件を対象としたものですが、
市民より無作為に選ばれた裁判員が、裁判の結果を
決めるというものです。
欧米では、陪審員制度という市民参加の制度がありますが、
日本でも、それに似た制度が導入されることになったわけです。
いろいろと物議をかもし出していますが、
市民が司法のことを知るためには、非常によいことであると
おもいます。
学校でも、詳しく学ぶ時間を増やしていくべきでしょう。
外国語の授業の時間よりも、重要であると言えます。

裁判員制度
http://www.saibanin.courts.go.jp/index.html

アニメーション「ぼくらの裁判員物語」
http://www.saibanin.courts.go.jp/news/flash5.html

裁判員の参加する刑事裁判に関する法律全文(81KB)
http://www.saibanin.courts.go.jp/shiryo/pdf/02.pdf
裁判員の参加する刑事裁判に関する規則(87KB)
http://www.saibanin.courts.go.jp/shiryo/pdf/27.pdf


 そして、最近、小沢さんの案件で注目を浴びることに
なったのが、検察審査員です。
市民が、検察が控訴を断念した事件について、
審査して、控訴すべきか否かを判断するというものですが、
陪審員とは、対局に位置するものであるともいえるでしょう。
実は、この制度、昭和23年から存在していたのですが
審査結果に強制力がなかったことなどから、
あまり注目されていませんでした。
また、そんな制度があることを学校でも教えていなかったし
学ぶ機会も、普通の市民にはなかったといえるでしょう。
ところが、陪審員制度の導入と同時期に、
この検察審査会の結論について、強制力が与えられたのです。
2009年から、起訴議決制度の導入によって、
起訴議決の議決書の謄本の送付を受けた地方裁判所が
検察官の職務を行う弁護士を指定して、
検察官に代わって公訴を提起することになったわけです。
弁護士は、必要に応じて、検察官から情報を得たり、
新たな捜査を行うように要請したりできるようですから、
検察官主導ではなくなったとはいえ、検察も捜査には関わるし
裁判となれば、証人や証拠品提示などで、関わることになるので
検察がまったく無関係になるわけではないようです。
また、弁護士の指定にあたっては、地裁は弁護士会の推薦を
もとに選択するようですから、検察経験者などが、
選らばれることの多いのではないのかなと思います。
 検察と弁護は、まったく反対の立場であるわけですから。
裁判の進行方法においても、経験の差が出るような気がします。

検察審査会法
(昭和二十三年七月十二日法律第百四十七号)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO147.html

検察審査会法施行令
(昭和二十三年十一月二十九日政令第三百五十四号)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23SE354.html

検察審査会の概要
http://www.courts.go.jp/kensin/seido/sinsakai.html


 ともかくも、日本人は、もっと社会の仕組みについて
関心をもつことが必要であるのかもしれません。
また、学校教育でも、もっときちんと教えるべきでしょう。
学習時間が絶対的に不足していると言えます。
義務教育の期間において、
いわゆる三権については、しっかりと学ぶ時間を確保すべきで
あるといえるかと思います。
外国語の授業を減らしてでも追加すべきでしょう。
義務教育では、読み書きそろばんの基本と、社会制度について
しっかり理解を深め学ぶことが重要であるように感じます。
posted by 禁酒・禁煙・ベジタリアンのITコーディネータ 松原広幸 at 12:38| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする