2010年12月12日

児童福祉法公布記念日におもう〜児童福祉は、表現の自由を規制してもなし得ない

1947年-S22年12月12日に、15歳未満の就労に関する
制限などを含めた、児童福祉法が公布されたと
いうことで、児童福祉法公布記念日だそうです。
公共の福祉のために、一定の制限をつけるのは、
モラルの低い大人を監視するためだともいえるでしょう。
そんなモラルの低い大人が増えると
いろんな規制で、何でもかんでも禁止して
済ませてしまおうというレベルの低い考えが
生まれてきてしまいます。
本来の大人の義務や責任を放棄して、
それを誤魔化すために法で規制することで
楽して済まそうというわけです。
法で規制するのは簡単なことですが、
しかし、法の規制は、自由を阻害することでも
あったりします。
誰がみても悪い行為であれば禁止しても問題ないでしょう
しかし、多様性のあるようなもの、
価値観の相違で解釈が異なるもの、
基準を明確に出来ないものなどを規制することは
自由を阻害し、多様性を迫害するものにしかなりません。
そんな条例が、親の怠慢と、大人の怠慢を反省することなく
つくられてしまうことになりそうなのが、
「都青少年健全育成条例」の改正案です。
一度は、否決された条例であったものを、
都が意地になって、一部の文言を変えただけで再提出した
内容についての見直しなどまったくといってないものに
対して、PTAという圧力団体に負けた議員たちが、
賛成することにしたようです。


マンガの過激性描写、東京都の規制条例成立へ 「慎重な運用」で3会派一致
http://sankei.jp.msn.com/life/education/101211/edc1012112256002-n1.htm

アニメフェア参加を拒否 出版10社、都条例案に抗議
http://bit.ly/eh1pKS
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/game/101211/gam1012110011000-n1.htm

多くの反対意見があるなか、親や教育の責任を問うこともなく
表現の自由を規制することで、片付けてしまおうという
行政の責任回避と責任放棄といったものだともいえるでしょう。
教育で子どもたちにきちんとしたモラルをもってもらうこと
大人にも同様にモラルを守ってもらうことに対して
何の努力も制度改革もなく、一番楽で、手っ取り早い方法で
御茶を濁そうという方法であるといえるでしょう。
業界側は、自己規制によって、しっかりと対応することを
宣言して努力しているのにも関わらず、都や教育現場は
努力もせずに、規制しておしまいにしようというのかなと
法規制や警察に任せただけで、解決するような問題ではないのに
問題の本質を見つめることなく、済ませてしまいたいようです。
または、行政の意地で、権力の乱用をしたいとも言える感じで
あるようです。そして、残念なことに議会もそれを追認すると
いうことになってしまったようです。
本当に子どものこと、そして業界や産業、芸術における表現の自由と
いったことを真剣に考えるのであれば、
今回の方法がいかに多様性への否定であり安易であり、
配慮の低いものであって、結局何ら解決にはならないもので
あるということがわかるでしょう。
東京都小学校PTA協議会など保護者団体は、
結局、親や教師が子どもを教育できないということ
子どもの行動を制御指導できないということを
条例で誤魔化そうとしているだけであり、
結局のところ、何の解決も出来ないでしょう。
昔、マンガそのものを悪書として弾圧していたのと
同じ事を繰り返しているだけであるともいえるでしょう。
だいたい、『不健全図書』なるものなど、
存在しないといえます。
単に、読ませたくないと親が思っている本があるだけです。
なぜ、読ませたくないのか、
なぜ、読むべきではないのか、
子どもにしっかりと説明して認識させる教育が
出来れば、それで充分に解決できる問題を、
その教育が出来ないという親や教育者の責任放棄を
業界に責任転嫁しているだけだといえるでしょう。
PTAはすべきことを間違っているということです。
もっと、子どものことを真剣に考えて欲しいと感じます。
社会に出れば、もっと酷いものと出会うこともあります。
そんなものに対して、しっかりと自己判断のできる
ような人間として教育していく事こそが重要であり
それをすれば、今回の規制強化など全く意味のない
必要のないことであるといえるでしょう。
単なる弾圧であり、虐めであり、自由の束縛でしかない。
多様性を否定した愚策ということになるでしょう。

「非実在青少年」を「描写された青少年」に
「青少年性的視覚描写物」を
「青少年をみだりに性欲の対象として扱う図書類」
 に文言変更しただけのもの。

もともと、18禁の図書は、多数存在しており、
それは、表現の自由、表現の多様性を認めていけば
ごく当たり前に発生するものです。
それを、規制することで、何か福祉に改善があるのか
といえば無いでしょう。
子どもに悪影響があるのか、といえば無いでしょう。
大人が買って良いものを、子どもに見せたくないから
というだけで、禁止するのに何か意味があるのかと
いえば実はないのです。
それよりも、そんなものがあることを認めて、
その多様性のなかで、正しい判断ができるように
子どもを教育していくことの方が重要であり、
そちらに注力していかなければ根本的な問題の
解決などあり得ないということです。
それが難しいから自分たちでは出来ないと
敗北宣言をしているのを、そうは認めたくないために
責任転嫁して誤魔化すという行為に、価値など感じません。


「都の姿勢に納得いかない」 角川書店が東京国際アニメフェアに抗議の出展中止
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/game/101209/gam1012091137000-n1.htm

漫画家1421人、出版社10社“反対” 都の青少年健全育成条例案
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100525/trd1005251831003-n1.htm


本件については、全面的に、漫画家や、出版社10社を
支持するという感じです。
もちろん、業界は、今後も自主規制を続けていくし、
多様性を維持した上で、児童福祉への配慮も強化していくでしょう。
それは、大人として当たり前のことなのですから。
しかし、それと、法で規制するのとは、まったく次元の違う
問題であるということです。
教育現場や親のモラル向上や、子どもへの教育指導の努力の方が
より一層重要であり、必要であることについて
もっと行政もPTAも真剣に考えて欲しいと思います。
業界や本などの責任にしても、何も本質的な解決にはならなし
換えって子どもたちに悪影響をおよぼすだけかも
しれないという事実から目を背けないで欲しいと思います。
posted by 禁酒・禁煙・ベジタリアンのITコーディネータ 松原広幸 at 09:26| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする