2016年05月22日

防災とIT

「防災とIT」
〜便利さとITに関する必要な支援を考える〜

 東日本大震災に続き、熊本地震と、
被災された皆さんの大変さを感じさせられます。
近年、災害があったときに、IT関連の活用の話題が良く流れるようになってきています。
Twitter、Line、などのSNSによって、所在や安否を確認したり、
救援や救助を的確に行うための支援情報として活用されたりして、
効果をあげているようです。

 IT技術の進歩が、人々の役に立っていくことは、とても望ましい姿であると感じます。
防災関連のツールやインフラの整備、IT利活用は日々進歩しながら、
広がっていると言えるでしょう。
しかし、折角のツールやサービスも、その存在を知っていなかったり
使っていなかったりしたら価値はなくなってしまいます。
まさに、もったいない、と言えるのではないでしょうか。
情報がないとか少ないという声を耳にすることがあります。
そう言う前に、まず自ら情報を探してみることが大切です。
ネット時代になり、情報は溢れていますが、
自ら求めない限りは手にすることは出来なくなっているとも言えるのです。
メディアから流れる情報は、公開されている情報のほんの一部でしかないという事を
しっかりと認識しておく必要があるのではないでしょうか。

 スマートフォンの普及が広がって、多くの人が持つようになってきています。
スマートフォン用のアプリケーションについて、
行政などから提供されている防災ツールなどをインストールしている人はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
実は、意外と少なかったりするのではないのかなっと思っています。
税金を投入して、整備しても、利用されなければ意味がありません。
利用してもらうためには、知ってもらわなければなりません。
知ってもらうための努力が行政には少し不足しているのかもしれませんね。

たとえば、首相官邸が公開している
「熊本地震被災者応援ブック」という政府応援情報がありますが、
どのくらいの人が観ているでしょうか。
pdfと電子書籍で公開されており、スマートフォンからも参照は可能です。
しかし、実際に観たことのある人は少ないのではないのかなっと思います。
各省庁の防災関連情報の公開もあり、
また、各自治体毎に防災情報の公開もあります。
スマートフォン用アプリを提供している自治体もあります。
メディアや企業が提供しているものもあります。
防災に関するものを少しあげてみても、
以下の様なサイトやアプリがあったりします。

「国土交通省 ハザードマップポータルサイト」
「国土交通省 川の防災情報」
「NHK そなえる 防災」
「東京都防災ホームページ・東京防災デジタル版」
「Yahoo!防災速報」
「ゆれくるコール」
「浜松市防災アプリ」
「名古屋市地震防災アプリ」
「かわさき防災アプリ」
「逃げナビ〜神戸防災〜」
「にいがた防災アプリ」
「墨田区防災マップ」
「防災情報 全国避難所ガイド」
「住まいる家族の防災・減災NAVI」
「地域を守る防災・防犯の決定版/みんなのまちづくりアプリ『結』」
「チュウキョ〜くんの防災マップ」
「My防災NAVI 自治体様体験版」
「防災くん」
「GPS対応 東京危険度マップ」
「ARハザードスコープ Lite (東京23区版) 」

ご存じのものはありましたか。
携帯電話の地震速報は、既にお馴染みなものになっていますし
キャリアの提供する安否情報サービスも知っている人は多いと思います。
しかし、防災対策の為の準備としての情報やアプリについては
まだまだ認知されていないものが多いのではないでしょうか。

 防災対策は、日頃からの準備と意識が大切です。
自治体の提供している情報や取り組みについては、
自治体毎に温度差があるのが現状ではあります。
IT活用についても同様ですし、
インフラの整備状況についても同様です。
今後、自治体の格差が大きくなっていく可能性もあるのではないかと
感じる部分もあります。
話題になったマイナンバーも防災関連での利用が考えられているわけですが、
少子化、高齢化の流れの中にあって、
小さな行政が、より充実したサービスを提供していくためには、
IT活用は不可欠な要素であると言えるでしょう。
IT活用をどの様な視点で捉え、取り組んでいこうとしているのか
皆さんもご自分の住んでいる自治体の情報をチェックしてみると良いでしょう。
また、自治体から提供されている情報やアプリ、サービスについては
積極的に活用していくことをお勧めします。
より多くの人が利用して、意見を言っていくことで、
より良いものになっていくのが、サービスというものであるからです。

AR、VR、AI、GPS、ドローン、ロボット、ビッグデータ、など
様々な技術や情報が、活用され応用利用されてきています。
実際の活用事例も少しづつ増えていっています。
事例が増えていくなかで、課題や改善点が見いだされて
より良いものになっていくことでしょう。

防災対策、災害救援、復興支援において、
何が必要であり、何が重要なポイントであるのかに関しては
過去の事例の中から、すでにわかっていることがあります。
それらのポイントに対して、IT技術を活用することで、
人手不足を補い、確実で充実したものにしていくことが出来る点を
しっかりと把握して、効率的、効果的な展開していくことが求められているといえます。

IT技術は、今後もより広く多く利用されていくことになるでしょう。
取り組み姿勢の違いによって、その恩恵を得ることが出来る状況も変化していくことになります。
行政と住民の意識の違いが、自治体の格差に繋がっていく可能性もあるのではないでしょうか。
いち早く、取り組み始めることが大切であると感じます。
とくにインフラ系についての整備は重要になっていくことでしょう。
公的に整備するのか、民間に整備してもらうのか、
主要なキャリアのサービスを含め、地域内で利用できる内容をどの様な形にしていくのかは
IT利用におけるポイントのひとつであるといえるでしょう。
熊本地震では、主要キャリア3社が、同一のSSID「00000JAPAN」にて
Wi-Fi無料開放を行いました。
Wi-Fiに接続出来る端末を持っている人にとっては朗報ではありましたが、
Wi-Fiが繋がる環境がなければ意味のないものでもあるわけです。
接続可能な環境が整備されていることが必要ということでもあります。
地域の環境整備は、IT活用においては重要なポイントであるということになります。
防災に関連した環境整備は、自治体が主導していく必要があると言えます。
産官学民の連携や協力も重要ですが、自治体の意識の差によって
環境整備にも差が付いていくのではないかと感じます。
自分の住む自治体の行政動向をしっかりとウオッチしていくことが
住民ひとりひとりに求められていると言えるのではないでしょうか。

IT活用により便利になっていくことは間違いありません。
しかし、どんなに便利になったとしても、
それぞれの個人の意識がもっとも重要であることに変わりはないでしょう。
防災への意識、しっかりと持っていきたいものだと思います。



防災と自治体のIT利用 住民チェックが必要
http://vpoint.jp/column/65617.html
posted by 禁酒・禁煙・ベジタリアンのITコーディネータ 松原広幸 at 13:51| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム:ITコーディネータから贈る言霊の風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする