2018年06月23日

描かれたものは・・・家庭内の問題と驚き

家庭内の問題と驚き

 最近観た映画について、感想を少し。
家庭の絆いついて、異なる視点と立場から
アプローチして描かれた作品がありました。

第71回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞作品
万引き家族
MANBIKI KAZOKU (Shoplifters:万引き)
UNE AFFAIRE DE FAMILLE:家庭内の問題

イエローリボン ベスト・ファーザー賞推奨作品
ワンダー 君は太陽
Wonder
Get ready to meet Auggie Pullman.

邦画と洋画、陰と陽、そんな対比ともいえる
作品であった感じでしょうか。

何かと賛否ある万引き家族ですが、
カンヌで、パルムドールを受賞するだけのことは
あるといえるでしょう。
国内の公開でも、受賞直後の公開で、
興行成績も1位になり、興行収入も20億にとどく感じの
大ヒット作品となっています。
今年の邦画実写No.1候補となっている感じですね。
監督は「声を出して呼んで」という題で企画したものが
プロデューサーの意向で「万引き家族」に変わったとのこと
最初の題名の方が、作品の伝えたいことを
はっきりと表しているといえるでしょう。
興行的な意味で、より関心を引く題に変えたのは
ビジネス視点で考えるプロデューサーとしては
ある意味当然なことではあります。
万引きをしているのは、父親の立場にいる男と
少年だけで、少女が少年を真似て万引きしようとする
それを良しと思わない少年の行動が
家族の現実をあらわにすることになるわけです。
血縁の無いお婆さん、夫婦、3人の子供たち
偽りの家族、共同生活している暮らしの様子を
描きつつ、それぞれが抱えている現実を
それぞれの角度で描写していく作品となっています。
血縁のある親子と血縁の無い親子、
本当の親子の絆とは何なのかを問うものとも
なっていたりします。
また、世間の視点が、必ずしも正しいとは言えない
世の中のうわべの常識は、時として虚構でしかない
また、幸せとは何なのかを問う作品でもありますね。
声に出せない少女の叫びが聞こえてきます。
それぞれが叫びたい言葉を出さずに生活している
声に出して叫んで欲しいのに、
そんな作品であるのかなっと感じました。
警察で、世間的な視点からみた事実を伝えられ
3人の子供たちは、どう思ったのか、
作品の最後で3人の子どもたち、それぞれの行動を
描いたカットに、込められているのだと
言えるでしょう。
社会派作品は、カンヌで受けが良いですね。

さて、対するワンダーは、
障害をもって生まれた少年を中心に、
家族と友人との絆と、それぞれの想いを描いた作品です。
ハンディキャップを乗り越えて
修了式で賞を受け取ることになる少年。
両親の愛、姉の愛、姉の親友との関わり、
学校での出会い、いじめ、そして、友情と絆、
その一方には、
子供の想いを感じられない両親もいる。
感動ポルノだという批判もあったりするようですが、
純粋な愛と絆、障害を乗り越える勇気と努力、
そういった人間の姿を描くことを
ポルノだと批判するのは哀しいことだなっと
感じます。

この2作品、実は、
共通したものがあったりします。
それは、おばあさんと娘の絆を描いた部分です。
娘の悩みを聴き、支えとなってくれた存在が
おばあさんです。
おばあさんとの絆が、少女を支えていたのは
2作品に共通する部分であると言えるでしょう。
やはり、家庭の理想は、
三世代同居にあるのだろうと言えるのかも
しれませんね。

邦画と洋画で、家族愛について
描いた作品が、同時期に公開されるのも
なにかの縁なのかもしれません。

どちらも、家族と絆について
考えさせてくれる作品です。

閑話休題

さて、もうひとつ別の作品について
感想を
「羊と鋼の森」
という実写邦画作品です。
ピアノという楽器の魅力を描いた作品です。
森が多くの木でなるように
数多く・・・88の
羊毛のバチで、鋼の太鼓を叩くことで
響く音のハーモニー
それが、ピアノ。
森の中、自然の音色と空間に響くもの
ピアノが奏でる音色に、
その魅力を感じた少年は、
調律師の道を歩んでいく、
調律師として成長していく少年の姿を
描いた作品です。
この作品でも、おばあさんの存在が
ひとつのキーとなっています。

ピアノって打楽器のオーケストラなのですよね。
鋼を羊の毛で叩くことで出る音の
ハーモニーなわけです。
鋼の張りと羊の毛の硬さ、
打点の深さ、鍵盤の重み、
奏者のイメージと、会場の響きに合わせて
数多くの部品と金具を調整していく
調律師の感性と技の素晴らしさ。
感じて欲しいと思います。
posted by 禁酒・禁煙・ベジタリアンのITコーディネータ 松原広幸 at 09:36| 静岡 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする