2010年11月19日

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の話題について

 さて、最近はTVCMも見かけるようになった、
実写版のヤマトですが、
ヤマトのプロデューサーとして知られる西崎義展氏が事故死された
こともあって、いろんな注目がされているようです。
西崎さんが亡くなって、ヤマトが今後どんな歩みをするのか、
アニメのリメイク版の進行も含めて、注目されるところです。

 ところで、ヤマトですが、
製作サイドでは、アニメの「宇宙戦艦ヤマト」と
今回の実写版の「SPACE BATTLESHIP ヤマト」は
あくまでも別物であり、同列にして扱って欲しくないという
ことのようです。その意図を配慮した記事では、
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の話のなかで、
「宇宙戦艦ヤマト」のことが語られることは殆どないと
いうことですね。
実際、ファンとしても、この2つの作品は別物であると
思っています。

 さて、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」ですが、
最近の記事での話題は、前売りの販売の件であるようです。

「キムタク「ヤマト」船出に思わぬ暗雲 原作者の死と前売券」
(週刊文春 2010年11月18日号掲載) 2010年11月14日(日)配信
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/bn-20101114-02/1.htm

「大丈夫か?キムタク「ヤマト」」
http://news.nifty.com/cs/item/detail/rl-20101113-4493/1.htm
2010年11月13日(土)15時0分配信 リアルライブ 

 この記事を読んで、不思議というか、何故なのかと
疑問に感じたのが、SMAPのコンサートで、来場者の半分の人が
前売りを買ってくれるという見込みが、何故成り立つという前提に
立っていたのかという点です。
正直いって、2回公演×5日間の来場者45万人の見込みで、
25万枚販売という予測は、甘いというかおかしい気がしました。
それとも、以前に、同様の販売ケースで、実績データがあったのでしょうか。
この予測そのものに、疑問を投げかける記事がないのが不思議です。
 私がもし、製作サイドであったら、こんな予測は立てられません。
なぜなら、まずSMAPのコンサートにくる客層を考えた場合、
それは、あくまでもSMAPのファンであって、映画ファンではないと
いうことです。
また、おそらく、5日間の公演で、何度も来場するファンが
結構存在しているだろうということも考えます。
通算来場者と、実質の来場者の数には当然差異があるだろうと
考えられるわけであり、SMAPのコンサートに5回くるファンが
5枚も映画のチケットを購入するわけがないということです。
また、主演がキムタクであるからといって、
キムタクのコンサートではないのですから、
キムタクファンの数も、SMAPのメンバ構成を考えた上では
ざっくり5分の1と考えるべきでしょう。
45万人の5分の1となれば、9万人です。
しかも、9万人が平均2回来場であると推定すれば半分の4.5万人。
そのなかで、SF映画を観にいこうと思う人ということを
考えれば、更に少なくなるというのは明白です。
おそらく、SMAPファン層であれば、恋愛ものであったりすれば
購買意欲は沸くでしょうが、SF作品しかもアクションというよりも
戦艦ものですから、半分もいれば良いという予測が立ちます。
すると、2.25万人となります。
販売予測は、約2万枚〜3万枚ということになるでしょう。
つまり、結果としての、
2万5千枚という販売実績は、はっきりいって当初から予想できる範囲の
数であったのではないかと思います。

 正直いって、製作サイドが、顧客分析の能力に欠けていたのか、
甘えがあったとしか思えません。
というわけで、SMAPのコンサートでの前売りについては、
作品の人気を計るという意味では、あまり参考にならないのかなと
いう気がします。
実は、キムタクを主演にしたことが、かえって作品としての人気に
マイナスに働く可能性もあるかもしれないという気もしています。
理由は、作品の分野と、SF系作品映画のファン層とを考えた場合と
いうことなのですが、映画作品の人気は、作品の内容と分野によって
かなり影響を受けます。
過去の類似作品の観客動員を参考データにするしかないとも
いえるでしょう。
今回の作品は、スターウォーズのようにブランドがSF実写特撮として
出来上がっているものではないということ。
アニメの実写化の過去の作品の人気が、それほど高くはないということ
SF特撮ブームの時代では、現在はないということ、
そのあたりを考慮すれば、大体の動員予測は立つような気がします。
その予測を覆せるのは、作品の出来栄えということしかありません。
試写会の反応などで、推定するしかないでしょう。
 ヤマト世代は、怖いもの見たさで観にいくでしょうけど、
ガンダム世代は、ヤマトを馬鹿にしている部分もあったりしますからね。
最近の参考データとしては、先だって公開した、
アニメの劇場版の復活編の興行成績であると思います。
おそらく、その数字に近い結果は出せるのではないかと思いますが
そこから先は、不透明であるといえるでしょう。

 コンテンツビジネスは、何が当たるか予測ができないと
いわれます。そして確かにその通りであるのですが、
実際に現場に通い、顧客の動向をしっかりリサーチしていて、
分析を行っていけば、ある程度の精度以上の予測は可能であると
思います。作品の数値データだけでは、たぶん誤る確率が高いかも
しれませんが、現場の観客の動き、感想とか、リピート動向、
劇場での観客の様子、上映後の感想やパンフレットなどの関連商品の
販売動向などを、総合的にみて、今の観客の好みを把握すること、
観客毎に異なるセレクションの動向などをしっかりと把握できれば、
精度はあげられると感じます。
実際に、製作の現場で、どこまでそういった市場調査が
実施されているのかは不明ですけどね。

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」については、
私は、出演者はどうでもよくて、シナリオと特撮の出来栄えが
どうなのかに注目しています。山崎貴監督が、これまでの作品を
超える特撮演出をみせてくれるということに期待していると
いったところでしょうか。
山崎監督というと、
「三丁目の夕日」「BALLAD 名もなき恋のうた」が
取り上げられることが多いですが
個人的には、「ジュブナイル」「リターナー」のイメージです。
作品としては、BALLADもSF的お話ですが、
特撮SFという視点では、やはり、
「ジュブナイル」「リターナー」でしょう。
SF作品として、これまでの監督作品をを越える作品に
仕上がっているのかという点で注目しています。
キムタク主演がマイナスになるかもという危惧というのは、
作品として、シナリオの良さや特撮演出の良さが、
有名な役者を起用した場合に役者のイメージで
消えるようなことがあったりするからです。
特に、色のついた役者(観客にあるイメージがある役者)であると
そのイメージが役柄とマッチしていない場合には、
マイナスになることが多いですから。
スターウォーズのように、それほど世間的には有名ではない
役者を起用した方がよかったりもするということです。
すなわち、既に出世作があるのではなく、
この作品を出世作としてくれるような役者を起用した方が
よかったりするということですね。

実は、予告編をみて思ったことですが、
もっと実写版としての個性を出してもよかったのでは
ないかと感じた部分はあります。
たとえば、戦闘服ですが、アニメのデザインと
まったく違うデザインにしてしまった方が良かったかも
という気もしました。

さて、個人的に注目しているのは、
重力をどう描いているのかです。
そこまで気を使っているのかどうか、特撮演出に注目してます。
あと、戦闘機でのバトルシーンの演出にも注目してます。
スターウォーズ以後の宇宙での戦闘機のバトルシーンは、
いろんな作品で描かれていますが、
それらを越えているのか。
シナリオについては、小説化された本が出版されていますが
一応読んでみようと購入したものの、まだ読んでいません。
アニメと実写では、時間経過や演出も異なってくるだけに
物語の展開を、どのようにもっていっているのか、
気になるところではあったりします。

ともあれ、12月の公開が、どうなるのか、
楽しみではあるといったところでしょうか。
posted by 禁酒・禁煙・ベジタリアンのITコーディネータ 松原広幸 at 12:58| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ・マンガ・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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