2013年11月04日

ビジネスモデル学会 2013年秋季大会

ビジネスモデル学会 2013年秋季大会 テーマ:ソーシャルビジネス
日時: 2013年10月26日(土) 10時-18時
場所: 東京大学本郷キャンパス工学部新2号館

-----------------参加メモ----------------------

1.ソーシャルビジネスの可能性と社会デザイン
  ソーシャルビジネス・ネットワーク常任理事 中村陽一氏

今の若者は、経済的な成功・発展の時代を知らないので、経済的成功というものを信用していない、故にソーシャルビジネスへの関心が高い。

戦後の様々な社会運動の歩みがあった上での現在のソーシャルビジネスである。

社会的公共的な財・サービスの提供。現場からのアドボカシー。個人と市民社会をつなぐ新しい中間組織。当事者発の社会的事業。

ソーシャルビジネスとは、
紹介事例に、フローレンス、いろどり、を取り上げて、法人格の違いや目的の違いをあげてました。

ソーシャルビジネスとコミュニティビジネスは、ともにソーシャルレスポンシビティが強くある。
市場経済と非市場経済にまたがり、様々な関係性をデザインして、新しいコミュニティを創生するものでもある。

企業の公共資本主義へのシフト。
コーズマーケティング。

元気アップ。公的支援。

グローバルな展開と関係性。
横文字が多い・ソーシャル・コミュニティ・デザイン…。

社会デザインは、社会をより良く変えていくためのもの。
これまでの社会デザインは、生活に潤いを与え、生きることに喜びをもたらすもの。それだけではないものへ。世界を変えるデザイン。ソーシャルイノベーションデザイ
ン。
チェンジメーカー。ビル・トレインとアショカフェローたち。

人々の心の中に生まれてきている変化が、社会における大きな変化と言えるでしょう。


2.省資源から創資源へ ー見捨てたものに価値をつけるー
  アミタホールディングス株式会社 社長 熊野英介氏

不確実を確実に!
環境情報を集めて加工して提供する。
地上資源事業のサプライチェーン。

3.11をきっかけに定款変更
自然資本と人間関係資本の増加に資する事業のみをする

持続可能な社会循環モデルの確立
環境BPO商品開発
環境リスクと環境コストの低減

市場ニーズと社会ニーズ
社会ニーズの市場化
消費と所有から、共感と共有へ。
量的拡大から、質的拡大へ。

格差を調整するもの、宗教、共産主義、日本的資本主義。量的資本主義ではなく、質的資本主義。

信頼資本財団のチャレンジ

今、事業家が考えるべきは、社会的報酬であり、マインドを変えていく必要がある。

報酬に金を望むのは不安の行動原理からである。金銭を求めるのは不安から、不安がなくなると金を求めることへの関心は低くなる。


3.社会企業スワンベーカリーの取り組みについて
  〜障がいのある人もない人も、共に働き、共に生きていく社会の実現〜
  スワンベーカリー社長 海津歩氏

障がい者の能力開発
初めに褒める
指示を控える
権限移譲

働く人がいきいきしてることが最大のCSR。

個でみるのではなくチームでみる。

社会企業のゴールは、それが当たり前のものとして、社会に定着すること。

今、人が悲鳴をあげている
3つの背景
・グローバル経済
・効率化追求による分業化
・個人主義

自助、共助、公助。

豊かな関係性の修復
人と人、人と自然、自然と自然
居場所と出番と相互扶助

他責にしても解決はない。
人は誰でも価値を持っている。
不要な人は誰もいない。

健常者も障がい者もない。
待つことの大切さ。

4.ミドリムシが地球を救う
  株式会社ユーグレナ 社長 出雲充氏

バングラデシュに学生時代にいき、飢えている人はいなくても栄養失調の人はいることを知り、栄養失調をなくしたい、そのために何をするか、そこで出会ったのが、ミ
ドリムシ。微細藻類ユーグレナ。
ミドリムシ10億匹。錠剤5粒1g。
59種類の栄養素を含んでいる。
ミドリムシの油でジェット燃料の開発。

この世にくだらないものなどない。
稟議書に書く主要取引先はどこ?
ミドリムシを売りに会社を訪ね歩き500社に同じことを言われ断られた。初めてでも良いと言ってくれたのが伊藤忠商事。初めての会社はベンチャーは忘れない。

ベンチャーは、一番でなければ成功しない。二番煎じではだめ。
どんなニッチな分野であってもいいから、その分野で一番になることが大切。

誰でも、一番になれる。499回失敗しても、500回チェンジすれば良い。


5.社員に教えてもらったこと
  日本理化学工業代表 大山隆久氏

ダストレチョークの老舗、昭和34年から障がい者雇用をスタート、はじめは同情からであった。障がい者雇用を継続していくなかでの様々な工夫を行っていった。障がい
者がわかりやすいものは健常者にもわかりやすい。

四つの約束
身の回りのことは自分でできる
簡単な意思表示、挨拶ができる
一生懸命に働く
まわりに迷惑をかけない

責任の自覚
ほうれんそうの徹底

知的障がいを持った社員の長所と苦手なところ。長所を活かし、苦手をフォローする。

この会社に外から来た当初の印象は、社員とともに働くなかで変わっていった。

危機感の感じられない会社
一人からまわり
障がい者の雇用より健常者の雇用を
何もわかっていなかった
一生懸命働く姿とすごさを知って今までの歩みを少しずつ理解
それぞれの役割
こういう会社は絶対に必要と思えた

みんなの目標
障がい者のみんなの目標はシンプルながらも、素晴らしい内容

今後の目指すところは、

・安定した経営ができること
・キャンバスですべての世代にらくがき文化を??
・皆働社会の実現


6.マザーワークによるワークライフバランスの実現
  一般社団法人 マザーワークマネジメント代表理事 藤川立也氏

有限会社フジカワ、株式会社マサイチネット、マザーワーカーを雇用してマザーワークを実現している企業のシステムや制度、体制を、より多くの企業に導入していって
もらうべく紹介している。

子育て女性の労働力、地元の幼稚園、中小企業の三位一体の取り組みによる地域の活性化。

子育て女性の就労
・正社員
・長時間パート
・シフト制パート、アルバイト
・マザーワーク
・専業主婦

子育てのポイント
”つ”が付く年齢までは膝の上で。

一人の正社員に十人のマザーワーカー。

マザーワークリボン活動。

子育て応援コミュニティ
ママ*チャチャ

お客様に感動を与えるエクセレントカンパニー

配偶者控除を考慮した範囲の労働

7.会員発表1
  洋菓子業界の販売情報から生産情報への計画と実行モデル
  松島和史氏

製造販売型多品種生産、温度帯組み合わせの販売・生産体制。
似ているものに、弁当チェーンがあるが、製造のポイントに違いあり。
三分の一ルールの見直し。
商品分類のクラスター分析を販売データ、生産データに対して行う。

モデル構築による生産計画変更の選択肢の検討が可能。

8.会員発表2
  社会イノベーションをもたらすビジネスモデルの可能性に関する考察
  西田治子氏 IMPACT Foundation Japan

ソーシャル・イノベーションの騎手
ソーシャル・エンタープライズ

ソーシャル・アントレプレナーの役割、ソーシャル・エンタープライズの形成プロセス、イノベーション論の視点、成功・発展のために必要なものは?。

ソーシャルビジネス事例分析
Institute for One World Health
Project Impact
Manchester Bidwell Corporation

製薬、医療機器、学校

5つのP
パッション
プレイス
プロジェクト
プラットフォーム
プロトタイピング

5つの要素
ユーザ自身のイノベーション
アイデア・新規性革新性
多用なリソース活用・問題解決の目的指向
ネットワーク・課題解決への共感
ユーザ自身の生き甲斐になる・プロデューサー


9.パネルディスカッション ソリューションビジネス

ソーシャルビジネスにおいては、協働した形のアプローチが多い。

銀座ミツバチプロジェクト
昨年の実績1トン
役員はボランティア
専従社員三名。

暴走する現代資本主義の原点回帰が、公益資本主義、ソーシャルビジネスのように思われる。

ソーシャルビジネスだと意識することなく、会社の存続のために必要なことであるから実践してきたことが、ソーシャルビジネスであっただけ。

ソーシャルビジネスへの一般支援参加のアプローチとして、クラウドファンディングなどはあり得るか?。
経済的なリターンでなく、精神的なリターンを求めている人は多い。ソーシャルビジネスファンドがあっても良いだろう。

障がい者雇用を進めていく中の課題は、高齢者雇用を進めていく中の課題に通じている部分がある。

売上市場主義からの解放、
不安からの脱却、
時代の求めているビジネスのあり方が、ソーシャルビジネスの中に見えてくる。

CSRは、もう古い。
義務感から行う社会貢献は古い。
積極的な社会貢献を行う時代。
CSV。

障がい者雇用は、まずロールモデルを作って、育成していくという考えでアプローチしていくことが必要。
高齢者雇用も、マザーワーカー雇用も同様である。

共感、共鳴の輪を広げていくためにすべきことは何か?。
行っているプロジェクトと似ている他のアプローチとの連係や協働を進めていくことでの横展開。

ソーシャルビジネスの本質
出会った人を役に立てる
人を育てていく
ワクワク感を失わない

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ソーシャルビジネスの時代へと時代が変わって行っているようです。
企業のありかたも、資本主義のありかたも、
もう一度、その原点のマインドに戻って、本来のあるべき姿へ
戻っていくべき時代ともいえるようですね。
いきすぎた物質主義、拝金主義からの脱却が社会に企業に経営者に
求められているということです。
人を大事にする、為に生きる、そういったことが出来る企業でなければ
生き残ってはいけない時代へ、進んでいって欲しいと感じました。
posted by 禁酒・禁煙・ベジタリアンのITコーディネータ 松原広幸 at 07:51| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ITコーディネータ・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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