2016年12月01日

アニメ史・映画史に残る名作がまたひとつ生まれました「この世界の片隅に」

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 多くの映画評論家やアニメファンが絶賛している作品が
公開中です。
「この世界の片隅に」

岡田斗司夫氏は、ニコ生にて、100点をつけ
作品のポイントを3つ語っていました。
『ひとつめのポイントはキャラクターを信じさせるための、
 綿密な取材と背景描写。
 ふたつめのポイントはショートレンジの仮現現象による、
 目の残像というのを応用した、新しい作画の領域。
 みっつめが声優の、のん。
 もと能年玲奈だよね。』

素晴らしい原作コミックに、
物語の時代背景を緻密なまでに取材した情報量と
アニメーションとしての高度な表現手法と
声優の演技と音響・音楽の魅力と力が、
まさに、一体となった総合芸術、総合表現としての
アニメーション映画の深みと感動を与えてくれています。

テアトル新宿では、平日も満席立ち見という稼働率110%超えと
大盛況状態が、公開から今も続いています。
それぞれの世代が、それぞれの感慨をもって、
泣き、笑い、驚き、悲しみ、様々な感情を抱く
それは、登場人物の日常が、まさに今に続く世界であり
実在している世界の片隅であると感じられるからでしょう。
作画の魅力、音響の魅力、音楽の魅力、
声優の魅力、演出の魅力、物語の魅力、
どこに注目するのも、観る人の自由です。
そして、どれに注目しても、何かしら感じること、
胸の中から湧き上がってくる何かが得られる
そんな作品であると思います。
観る毎に新しい発見をすることも出来るでしょう。

今年はSWのヒットから始まって、
コナンやドラえもん、しんちゃん、あんぱんマンなどの
アニメ定番作品も好成績をあげていくなかで、
シン・ゴジラの大ヒット
君の名は。の超大ヒット
と、映画の当たり年とも言われていますが、
そんな多くの作品の中にあって、
多くの人が、ナンバー1作品に推す作品が
「この世界の片隅に」
であるわけです。
ぜひ、劇場に足をはこんで、何が魅力なのかを
直接感じて欲しいなっと思います。


In This Corner of the World Trailer
https://youtu.be/-jBe-uHhlNs

【この世界の片隅に】予告
https://youtu.be/kczb7IJJg0g

【この世界の片隅に】特報1
https://youtu.be/BF8bxTEMIpY

In This Corner of the World full film trailer
https://youtu.be/eH8FvaLoGeY

In This Corner of the World Official [Subtitled] Trailer
https://youtu.be/gaRqwKfMlKU

『この世界の片隅に』製作委員会
公式サイト http://www.konosekai.jp/
twitter公式アカウント https://twitter.com/konosekai_movie
Facebookページ https://www.facebook.com/konosekai.movie

私が、この作品に注目したのは、お気に入り作品であった
『マイマイ新子と千年の魔法』 の監督であった
片渕須直監督が、新しい映画のために、凄い調査をしている
という話を聴けるというロフトの企画に参加したときでした。
戦時中にもあった人々の日常生活、その当時の世界に生きる
すずさんを実在する人として描くためには、
その当時の社会、生活、風景をきちんと描くことが必要、
原作コミックの中にさり気なく描かれているものの
背景にある実際にあったこと、あったもの、
そのリアリティに負けないように調査しだしたら
止まらなくなってしまったという膨大な資料の山の説明に
圧倒される中で、この映画はぜひ実現させて欲しい、
ぜひ観てみたいと思ったのでした。
スタッフに、松原 秀典氏が参加することになったときには
更に期待感が高まりました。
そして、当然ですが、クラウドファンディングでの
映画製作へ向けてのパイロットフィルム作製支援には
即、参加させて頂きました。
パイロットフィルムのお披露目会では、
動くすずさんとコトリンゴさんの曲に感動しましたね。
映画製作が決定して、あとは公開を楽しみに待つだけの日々、
そして、ようやく公開日が決定したときには、
ぜひともヒットして欲しいと願うのみでした。
満員の劇場、目にした作品は、期待以上のものでした。
そして、エンドロールの中に、ちょこっと、自分の名前を
みたとき、これがエンドロールにのる喜び感なのかっと
思ったりもさせて頂きました。

何気ない日常を描く作品といえば、
日本のアニメーション作品のひとつのジャングとなっていると
言っても良いと思います。
TVシリーズでは、サザエさん、ちびまる子ちゃんという
長寿人気作品が存在しています。
学園ものでも、学園生活を描いた作品が多数存在していますし
名作児童文学のアニメ化作品も多数あります。
この作品も、ある意味では、ありふれた日常を描いた作品なわけです。
当時を生きていた人々からみたら、何の変哲もない、
どこにでもあった、あり得た、そんな生活や出来事を
描いているといえるわけです。
もちろん、今の平和な時代からみたら、第二次世界大戦中という
特殊な時代であったわけであり、空襲や徴兵、配給や禁止令といった
戦時中である社会の姿があったわけです。
でも、当時、生活していた人々にとっては、日常であったのです。
そんな時代の中で、すずさんは生きていたのです。
家のお手伝い、縁談、結婚、嫁ぎ先での生活と、
ありふれた普通の人生を歩んでいたすずさん。
戦争という非日常が間近にあって、それを実体験するなかで
変わっていくところもあれば、
変わらないところもある。
すずさんの成長を間近に見つめながら、
地続きの時代を感じて行くことの出来る時間が
劇場の中にある。そんな作品なのです。

映画では使われなかった膨大な資料が背後にはあるのですよね。
呉に寄港している軍艦、消防や軍事教練、もんぺなどの服装、
配給やラジオ放送、空襲時の爆撃などなど、
建物や当時の生活していた人たちの様子、
空襲警報の時間や回数などもすべて資料や調査に基づく
事実ベースで描かれているのですから、リアリティは
半端ないといえるでしょう。
出だしの船の上のすずさん、その想像している様子の
内容は、コミック知る人は思わず微笑んでしまうでしょうね。
キャラメルの値段や種類、ヨーヨーブームなどなど
またファッションや流行、おしゃれなどが、
当時どんな感じであったのか、などなど。
日常のなかのアルアル、笑い。
空想のなかのアルアル、笑い。
すずさんといっしょに、追体験出来る作品でもあります。

アニメ表現としても、細密描写だけでなく、
仮想表現の新しい試み、抽象表現、パステル画、水彩画表現、
様々な表現が巧みに使われて魅力を形作っています。
爆音や砲撃音、ラッパにラジオ、空襲警報などの音にも
リアリティを求めたこだわりが感じられるものになってます。
その物語のなかで、流れるコトリンゴの歌声やBGMもまた、
作品の魅力を高めてくれています。
エンドロールで描かれるすずさんのこれから、
その先のエンドロールで描かれる右手によるリンさんの物語
ラスト、リンさんに寄り添うように描かれるのは、
右手の想いの象徴なのだとも言えるでしょう。

この世界の片隅に
私も、日々を生きています。
そして、みなさんも、また生きていることでしょう。
それぞれの時代の、それぞれの場所で、
日々を笑顔で生きているすずさんに祈りを込めて・・・
生きることて素晴らしい。
posted by 禁酒・禁煙・ベジタリアンのITコーディネータ 松原広幸 at 02:23| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ・マンガ・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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