2018年01月17日

第41回 日本アカデミー賞 優秀賞

第41回 日本アカデミー賞 優秀賞

前回の40回は、「シン・ゴジラ」「君の名は。」「この世界の片隅に」が
俳優部門以外の最優秀を占めるという結果でしたが、
今年は、そんな感じではないようですね。
興行収入的には、美女と野獣がトップで、
邦画は、名探偵コナンがトップという年になりましたが、
さて、最優秀はどの作品が受賞することになるでしょうか。

<優秀作品賞>

君の膵臓をたべたい
[製作会社]
 東宝/博報堂DYミュージック&ピクチャーズ/
 双葉社/ジェイアール東日本企画/博報堂/KDDI/
 日本出版販売/トライストーン・エンタテイメント/
 S・D・P/東急エージェンシー/GYAO/トーハン

三度目の殺人
[製作会社]
 フジテレビジョン/アミューズ/ギャガ

関ヶ原
[製作会社]
 東宝/アスミック・エース/住友商事/電通/
 ジェイアール東日本企画/木下グループ/
 ジェイ・ストーム/朝日新聞社/毎日新聞社/時事通信社/
 WOWOW/阪急交通社/東急エージェンシー/
 時代劇専門チャンネル/GYAO/日本出版販売/
 中日新聞社/コーエーテクモゲームス

ナミヤ雑貨店の奇蹟
[製作会社]
 KADOKAWA/松竹/ハピネット/ジェイ・ストーム/朝日新聞社

花戦さ
[製作会社]
 東映/木下グループ/東映ビデオ/竹田本社 /エネット/
 たねやグループ/エスカワゴエ/全日本空輸/朝日新聞社/
 日本出版販売/デスティニー

<優秀アニメーション作品賞>

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
[製作会社]
 東宝/アニプレックス/シャフト/KADOKAWA/
 トイズファクトリー/ジェイアール東日本企画/
 ローソンHMVエンタテイメント/LINE

ひるね姫〜知らないワタシの物語〜
[製作会社]
 日本テレビ放送網/プロダクションI.G/ワーナー・ブラザース映画/
 博報堂DYメディアパートナーズ/ホリプロ/Hulu/バンダイ/
 KADOKAWA/バップ/読売テレビ放送/KDDI/
 ローソンHMVエンタテイメント/STV、MMT、SDT、CTV、HTV、FBS、RNC

メアリと魔女の花
[製作会社]
 日本テレビ放送網/東宝/電通/博報堂DYメディアパートナーズ/
 ウォルト・ディズニー・ジャパン/ローソン/カドカワ/カラー/
 読売テレビ/研音/アミューズ/D.N.ドリームパートナーズ/
 LINE/読売新聞/札幌テレビ/ミヤギテレビ/静岡第一テレビ/
 中京テレビ/広島テレビ/福岡放送

名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)
[製作会社]
 小学館/読売テレビ/日本テレビ/ShoPro/
 東宝/トムス・エンタテインメント

夜は短し歩けよ乙女
[製作会社]
 フジテレビジョン/東宝/サイエンスSARU/KADOKAWA/BSフジ

<優秀監督賞>
黒沢 清「散歩する侵略者」
是枝裕和「三度目の殺人」
篠原哲雄「花戦さ」
原田眞人「関ヶ原」
廣木隆一「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

<優秀脚本賞>
是枝裕和「三度目の殺人」
斉藤ひろし「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
森下佳子「花戦さ」
山田洋次/平松恵美子「家族はつらいよ2」
吉田智子「君の膵臓をたべたい」

<優秀主演男優賞>
大泉 洋「探偵はBARにいる3」
岡田准一「関ヶ原」
佐藤 健「8年越しの花嫁 奇跡の実話」
菅田将暉「あゝ、荒野 前篇」
藤原竜也「22年目の告白−私が殺人犯です−」

<優秀主演女優賞>
蒼井 優「彼女がその名を知らない鳥たち」
新垣結衣「ミックス。」
土屋太鳳「8年越しの花嫁 奇跡の実話」
長澤まさみ「散歩する侵略者」
吉高由里子「ユリゴコロ」

<優秀助演男優賞>
西田敏行「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
西村雅彦「家族はつらいよ2」
松田龍平「探偵はBARにいる3」
村上虹郎「武曲 MUKOKU」
役所広司「三度目の殺人」
役所広司「関ヶ原」

<優秀助演女優賞>
尾野真千子「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
北川景子「探偵はBARにいる3」
夏川結衣「家族はつらいよ2」
広瀬すず「三度目の殺人」
薬師丸ひろ子「8年越しの花嫁 奇跡の実話」

<優秀音楽賞>
鈴木慶一「アウトレイジ 最終章」
富貴晴美「関ヶ原」
村松崇継「8年越しの花嫁 奇跡の実話」
ルドヴィコ・エイナウディ「三度目の殺人」
JIN「キセキ −あの日のソビト−」

<優秀撮影賞>
喜久村徳章「花戦さ」
柴崎幸三「DESTINY 鎌倉ものがたり」
柴主高秀「関ヶ原」
瀧本幹也「三度目の殺人」
近森眞史「家族はつらいよ2」

<優秀照明賞>
長田達也「花戦さ」
上田なりゆき「DESTINY 鎌倉ものがたり」
宮西孝明「関ヶ原」
藤井稔恭「三度目の殺人」
渡邊孝一「家族はつらいよ2」

<優秀美術賞>
倉田智子「花戦さ」
倉田智子/小林久之「家族はつらいよ2」
上條安里「DESTINY 鎌倉ものがたり」
原田哲男「関ヶ原」
丸尾知行/中川理仁「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

<優秀録音賞>
尾崎 聡「花戦さ」
岸田和美「家族はつらいよ2」
久連石由文「アウトレイジ 最終章」
冨田和彦「三度目の殺人」
矢野正人「関ヶ原」

<優秀編集賞>
阿部亙英「花戦さ」
石井 巌「家族はつらいよ2」
北野 武/太田義則「アウトレイジ 最終章」
是枝裕和「三度目の殺人」
原田遊人「関ヶ原」

<優秀外国作品賞>
ダンケルク
 配給:ワーナー・ブラザース映画
ドリーム
 配給:20世紀フォックス映画
美女と野獣
 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
女神の見えざる手
 配給:キノフィルムズ
ラ・ラ・ランド
 配給:ギャガ/ポニーキャニオン

<新人俳優賞>
中条あやみ「チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜」
浜辺美波「君の膵臓をたべたい」
北村匠海「君の膵臓をたべたい」
竹内涼真「帝一の國」

<協会特別賞>
映画製作の現場を支える種々の職能に従事する人たちの栄誉を讃えるもの。

江川悦子(えがわ えつこ)【特殊メイク・特殊造形】
 1980年代米国ロサンゼルス在住中、Joe Blasco Make-up Centerで特殊メイクを学び、
 スタッフとして米映画「デューン/砂の惑星」「ゴーストバスターズ」(共に84)に参加。
 帰国後、特殊メイクと造形の工房(株)メイクアップディメンションズを設立。
 以来、日本映画界における特殊メイクのパイオニアとしてSF作品に限らず、
 ジャンルを超えた数多くの作品に参加。
 いずれの作品においても監督・現場スタッフから厚い信頼を寄せられている。
 17年文化庁映画賞・映画功労部門を受賞するなど、
 高画質時代に対応した創意工夫と更なる技術革新、
 人材育成に取り組む姿勢も高く評価されている。
<代表作>
「帝都物語」(88)、「血と骨」(04)、「ゲゲゲの鬼太郎」(07)、
「おくりびと」(08)、「清須会議」(13)、「小さいおうち」(14)、
「忍びの国」(17)、「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶」(17)など

大澤克俊(おおさわ かつとし)【美術・鉄道具】
 父親の代から続く美術製作会社(有)大澤製作所を率いて、
 オープンセットの大型鉄骨工事から零戦や隼など戦闘機や戦車、時代劇の大砲、
 さらには近未来の特殊車両に至るまでを設計・製作し、
 “金物”を扱うその確かな技術に監督・現場スタッフから絶大な信頼を得ている。
 加えていち早く「3Dプリンター」や「レーザー加工機」を導入し、
 製作物のレベルを飛躍的に向上させた。
 また若手美術デザイナー、スタッフを積極的に受け入れ、
 次世代の育成と技術の継承に積極的に取り組んでいる。
 自らの仕事を“鉄道具”と呼び更なる研鑽を続けている。
<代表作>
「仮面ライダー」シリーズ(71〜)、「海猿」シリーズ(04〜12)、
「252 生存者あり」(08)、「永遠の0」(13)、
「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」(14)、
「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 前/後編」(15)、
「トリガール!」(17)、「DESTINY 鎌倉ものがたり」(17)など

小沼みどり(おぬま みどり)【ヘアメイク】
 1979年「さらば映画の友よ」でメイキャップとして撮影現場に参加して以来、
 120本を超える作品でヘアメイクを担当する。
 スタッフとの一体感を大切にしつつ、
 キャストの心身のコンディションを撮影に向けて高めるその仕事振りと、
 製作現場での誠実で情熱を込めたブレない姿勢は、
 伊丹十三、阪本順治をはじめ多くの監督、スタッフ、キャストから高い信頼を得て来た。
 加えて新進監督たちの現場にも積極的に参加する探求心も旺盛で、
 後進の育成と合わせ、プロフェッショナルとしての益々の活躍が期待される。
<代表作>
「遠雷」(81)、「水のないプール」(82)、「お葬式」(84)、
「顔」(00)、「青い春」(01)、「クライマーズ・ハイ」(08)、
「デンデラ」(11)、「あゝ、荒野 前/後篇」(17)など

古藤 博(ことう ひろし)【衣裳】
 1968年東京衣裳(株)に入社。藤圭子主演「涙流し唄 命預けます」(70)以来約50年間、
 撮影現場の第一線で活躍。蓄積された時代考証の知識を基に、
 軍服・階級章や明治・大正・昭和時代の衣裳を的確に再現し、卓越した能力を遺憾なく発揮。
 監督だけでなく、黒澤和子やワダエミなど衣装デザイナーからも厚い信頼を寄せられている。
 また、海外の作品においても日本独自の衣裳世界の伝承に努め、
 その確かな再現力は日本映画だけにとどまらない。
<代表作>
「リング」シリーズ(98〜00)、「鉄道員(ぽっぽや)」(99)、
「私は貝になりたい」(08)、「ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜」(09)、
「アウトレイジ」シリーズ(10〜17)、「許されざる者」(13)、
「The Outsider(原題)」(18予定)など

吉川威史(よしかわ たけふみ)【キャスティンク・ディレクター】
 1978年熊井啓監督「お吟さま」の助監督として現場に参加し、
 89年北野武監督「その男、凶暴につき」でキャスティングを担当する。
 この時初めて日本映画において“キャスティング担当”というタイトルロールを使用した。
 以来、すべての北野監督作品に加え、深作欣二・今村昌平・周防正行・滝田洋二郎など
 多くの監督作品を担当する。主要キャストから脇役に至るまで、
 台本イメージや製作予算に合う俳優を監督・プロデューサーに提案し、
 作品世界を共に創る。
 97年には日本初のキャスティング専門会社として吉川事務所を設立。
 キャスティング分野とキャスティング・ディレクターという職種を確立し、
 後進の人材育成にもあたっている。
<代表作>
「その男、凶暴につき」(89)、「デスノート」(06)、
「それでもボクはやってない」(07)、「おくりびと」(08)、
「アウトレイジ」シリーズ(10〜17)、「踊る大捜査線 THE MOVIE 3」(10)、
「愚行録」(17)など

<会長功労賞>
永年にわたり多大なる貢献と顕著な実績をしるした映画人に対し与えられるもの。

香川京子(かがわ きょうこ)【俳優】
 1931年12月5日生まれ 86歳
 1949年「ニューフェイス・ノミネーション」に合格、新東宝に入社する。
 50年「窓から飛び出せ」でデビュー。五社協定〈※〉前にフリーとなり、
 日本映画黄金時代に名だたる監督たちの作品へ次々と出演し、高い評価を得た。
 近作「天使のいる図書館」(17)まで出演作は210本を超える。
 代表作に「ひめゆりの塔」「東京物語」(共に53)、「近松物語」(54)、
 「猫と庄造と二人のをんな」(56)、「女殺し油地獄」(57)、
 「杏っ子」(58)、「早乙女家の娘たち」(62)、「天国と地獄」(63)など。
 11年には映画遺産の保存活動に貢献した人物を表彰する
 FIAF賞(国際フィルム・アーカイヴ連盟賞)を日本人で初めて受賞した。
<受賞歴>
「翼は心につけて」で第2回日本アカデミー賞ノミネート助演女優賞。
(※3回までノミネート方式)、「式部物語」で日本アカデミー賞第14回優秀助演女優賞、
第64回キネマ旬報映画賞助演女優賞。
「まあだだよ」では第17回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、
第48回毎日映画コンクール“田中絹代賞”、第36回ブルーリボン賞助演女優賞。
第26回川喜多賞、98年紫綬褒章、04年旭日小綬章。
※五社協定…映画会社5社(松竹・東宝・大映・新東宝・東映)が1953年に調印した専属監督・俳優らに関する協定

川又 〓(かわまた たかし)【撮影】
 1926年7月3日生まれ 91歳
 1945年松竹に入社。大船撮影所で小津安二郎監督作品の撮影助手を経て、
 59年「明日の太陽」で33才の若さで撮影監督となる。
 大島渚や野村芳太郎監督を始めとして100本に及ぶ作品を手掛ける。
 代表作に「青春残酷物語」(60)、「拝啓天皇陛下様」(63)、
 「砂の器」(74)、「八つ墓村」(77)などがある。
 近年は撮影助手として携わった「東京物語」「秋刀魚の味」など
 小津安二郎監督作品のデジタル修復作業に心血を注ぎ、
 それらの作品はベルリンやカンヌ国際映画祭で上映され話題となる。
<受賞歴>
日本アカデミー賞は5度受賞しており、「事件」「鬼畜」で第2回最優秀技術賞、
「黒い雨」で第13回最優秀撮影賞を受賞。
優秀賞は第4回「震える舌」「わるいやつら」、第6回「疑惑」「道頓堀川」で受賞。
第3回ノミネート撮影賞「配達されない三通の手紙」で受賞。
(※第3回までノミネート方式)
第33回毎日映画コンクールでは「事件」「鬼畜」で撮影賞を受賞している。

篠田正浩(しのだ まさひろ)【監督】
 1931年3月9日生まれ 86歳
 1953年松竹入社、60年「恋の片道切符」で監督デビュー。
 “松竹ヌーヴェル・ヴァーグ”の旗手と呼ばれた。
 66年独立し、翌67年に独立プロダクション表現社を設立。
 以来、「スパイ・ゾルゲ」(03)まで33作品を監督する。
 代表作に「心中天網島」(69)、「はなれ瞽女おりん」(77)、
 「瀬戸内少年野球団」(84)などがある。
 86年「鑓の権三」で第36回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞、
 「沈黙 SILENCE」(71)や他2作品でカンヌ国際映画祭コンペティション部門に
 3度選出されるなど国際的にも高い評価を得る。
<受賞歴>
日本アカデミー賞は優秀監督賞を6度受賞。
「少年時代」で第14回最優秀監督賞と最優秀作品賞を受賞。
また同作では第33回ブルーリボン賞作品賞・監督賞、第45回毎日映画コンクール作品賞を受賞。
他に「心中天網島」では第24回毎日映画コンクール日本映画大賞、
第43回キネマ旬報ベスト・テン日本映画1位と日本映画監督賞を受賞。
「沈黙 SILENCE」で第26回毎日映画コンクール日本映画大賞、監督賞を受賞。

紅谷愃一(べにたに けんいち)【録音】
 1931年6月7日生まれ 86歳
 1949年大映京都撮影所に入所、54年に日活に移籍した。
 65年「三匹の野良犬」で録音技師に昇進する。
 今村昌平、黒澤明、降旗康男など名だたる監督作品を支え、
 「明日への遺言」(07)まで担当作品は120本を超える。
 代表作に「神々の深き欲望」(68)、「栄光への5000キロ」(69)など。
 2008年より日本映画・テレビ録音協会の理事長を6年間務め、
 録音界の技術継承とデジタル時代への新たな取り組みに道筋を開き、
 後進の育成に尽力した。
<受賞歴>
日本アカデミー賞は優秀録音賞を17度受賞
(※ノミネート含む ※同回複数受賞の場合1度と数える)、
うち最優秀賞を第4回「復活の日」、第6回「海峡」「セーラー服と機関銃」、
第7回「楢山節考」「居酒屋兆治」、第15回「八月の狂詩曲(ラプソディー)」、
第23回「鉄道員(ぽっぽや)」で5度受賞している。
毎日映画コンクールでは第23回「黒部の太陽」、第35回「復活の日」、
第38回「楢山節考」で録音賞を3度受賞。10年旭日小綬章。

舛田利雄(ますだ としお)【監督】
 1927年10月5日生まれ 90歳
 1949年新東宝シナリオ塾に入塾し、翌年入社する。
 井上梅次監督らの助監督を務めた後、54年に日活に移籍。
 29才の若さで「心と肉体の旅」(58)で監督デビュー、
 「赤いハンカチ」(64)「紅の流れ星」(67)など
 日活アクション映画の全盛時代を築く。
 「トラ・トラ・トラ!」(68)以降フリーとなり、
 超大作映画から「ハイティーン・ブギ」(82)等のアイドル映画、
 「片翼だけの天使」(86)等の娯楽映画をヒットメーカーとして
 各映画会社で撮り続ける。
 プログラムピクチャーの制約の内で自身の演出力と腕力を発揮し、
 全監督作品82本を通して職人中の職人と呼ばれる。
<受賞歴>
日本アカデミー賞優秀監督賞は第4回「二百三高地」、第13回「社葬」で受賞。
「社葬」では他に第44回毎日映画コンクール、第32回ブルーリボン賞、
第14回報知映画賞で監督賞を受賞。91年牧野省三賞、
93年紫綬褒章、99年勲四等旭日小綬章。

山本富士子(やまもと ふじこ)【俳優】
 1931年12月11日生まれ 86歳
 1950年第一回ミス日本に選ばれる。
 その3年後、映画各社争奪戦の末に大映に入社。
 後、早々「花の講道館」(53)でデビュー。
 五社協定の規制がある中にもかかわらず、市川崑、小津安二郎、豊田四郎など
 錚々たる監督から、会社間の垣根を越え出演依頼が相次いだ。
 63年フリーを宣言、その後、活躍の場をテレビ・舞台へと移したが
 10年間の映画出演作は100本を超える。
 01年紫綬褒章を受章。代表作に「夜の河」(56)、「彼岸花」「白鷺」(58)、
 「?東綺譚」(60)、「黒い十人の女」(61)などがある。
<受賞歴>
「彼岸花」「白鷺」(共に58)で第9回ブルーリボン賞主演女優賞、
「女経」「?東綺譚」(共に60)で第34回キネマ旬報賞主演女優賞、
NHK日本映画最優秀主演女優賞(61)を受賞。

<会長特別賞>
永年にわたり多大なる貢献と顕著な実績をしるし2017年に逝去された映画人に対し与えられるもの。

松方弘樹(まつかた ひろき)【俳優】
 1月21日没 享年74歳
 父は時代劇俳優の近衛十四郎。母は女優の水川八重子。
 17歳で「十七歳の逆襲・暴力をぶっ潰せ」(60)で主演デビュー。
 以来数多くの映画などに出演し、中でも任侠映画の悪役・敵役を好演。
 「十三人の刺客」(10)、「太秦ライムライト」(13)、
 ドキュメンタリー映画「時代劇は死なず ちゃんばら美学考」(16)など
 近年まで精力的に活動し出演作は200本を超えた。
 代表作に「893愚連隊」(66)、「仁義なき戦い」シリーズ(73、74)、
 「脱獄・広島殺人囚」(74)がある。
<受賞歴>
日本アカデミー賞は優秀主演男優賞を第15回「江戸城大乱」「首領〈ドン〉になった男」、
第19回「藏」で受賞。製作総指揮を務めた「藏」は同回企画賞と第8回日刊スポーツ映画大賞石原裕次郎賞を受賞。

渡瀬恒彦(わたせ つねひこ)【俳優】
 3月14日没 享年72歳
 1969年に東映に入社。翌70年に「殺し屋人別帳」で主演デビュー。
 以来体当たりのアクションから人間味のある役まで、
 多彩な役柄を味わい深く演じ、存在感を放つ。
 出演作は110本を超える。代表作に「鉄砲玉の美学」(73)、
 「新仁義なき戦い」シリーズ(73、74)、「狂った野獣」(76)、
 「セーラー服と機関銃」(81)、「敦煌」(88)などがある。
<受賞歴>
日本アカデミー賞は最優秀助演男優賞を第2回「事件」で、
優秀主演男優賞は第2回「皇帝のいない八月」(※ノミネート方式)、
第4回「震える舌」、第7回「泪橋」「時代屋の女房」、
第14回「激動の1750日」「天と地と」で4度受賞している。
「赤穂城断絶」、「事件」では第52回キネマ旬報ベスト・テン助演男優賞、
第21回ブルーリボン賞助演男優賞、
第3回報知映画賞助演男優賞(「皇帝のいない八月」含む)を受賞。
「神様がくれた赤ん坊」、「震える舌」で第54回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞を受賞。

大谷 巌(おおたに いわお)【録音】
 8月3日没 享年98歳
 1935年に日活京都撮影所に入社。41年大日本映画製作(のちの大映)に所属し、
 43年に「風雪の春」で技師に昇進した。
 50年黒澤明監督「羅生門」を手がける。
 51年に松竹京都撮影所から移籍した溝口健二監督「お遊さま」の録音を担当し、
 以降ほぼすべての溝口作品を担当した。
 2000年に市川崑監督「どら平太」で録音技師を務めるまで生涯担当作品は130本に及ぶ。
<受賞歴>
「雨月物語」(53)で第8回毎日映画コンクール録音賞を受賞。

早坂 暁(はやさか あきら)【脚本家】
 12月16日没 享年88歳
 日本大学芸術学部卒業後、新聞社編集長・華道評論家を経て脚本家となる。
 NHKテレビ時代劇『天下御免』(71〜72)で注目を集める。
 1,000本を超えるテレビ・映画の脚本を執筆し、昭和を代表する脚本家と評される。
 映画の代表作は「日本一の裏切り男」(68)、
 「青春の門」(75)、「夢千代日記」(85)、「公園通りの猫たち」(89)、
 「北京原人 Who are you?」(97)など。
<受賞歴>
日本アカデミー賞優秀脚本賞は第8回「空海」「天国の駅」、
第19回「きけ、わだつみの声 Last Friends」、
第25回「千年の恋 ひかる源氏物語」で3度受賞している。
テレビでは芸術選奨文部大臣賞を3度受賞、向田邦子賞など。
94年紫綬褒章、00年勲四等旭日小綬章。

追悼

鈴木清順(すずき せいじゅん)【監督】
 2月13日没 享年93歳
 1948年松竹入社、1954年日活移籍。「港の乾杯 勝利をわが手に」(56)で監督デビュー。
 「野獣の青春」(63)、「東京流れ者」「けんかえれじい」(66)、
 「殺しの烙印」(67)など40本を監督する。
 67年日活退社後の「ツィゴイネルワイゼン」(80)は
 製作・興行一体のシネマプラセット方式の公開が大きな話題を呼んだ。
 その後の主な作品として「陽炎座」(81)、「夢二」(91)、「オペレッタ狸御殿」(05)。
<受賞歴>
「ツィゴイネルワイゼン」でキネマ旬報ベストテン1位、第23回ブルーリボン賞監督賞、
第4回日本アカデミー賞最優秀監督賞、第31回ベルリン国際映画祭審査員特別賞。
第40回日本アカデミー賞会長功労賞

※第40回授賞式より、会長功労賞を「永年にわたり多大なる貢献と実績を記した映画人に対し与えられるもの」
として表彰を始めました。このことにより、
会長功労賞受賞者には同じ主旨で「逝去された映画人」に贈る会長特別賞を贈賞することは致しません。
同様に特別賞として最高賞である「協会栄誉賞」受賞者には、
会長功労賞も会長特別賞も贈賞致しません。
此度2017年2月に逝去された鈴木清順監督には前回第40回において会長功労賞を贈賞申し上げました。
上記の主旨から会長特別賞を贈ることは致しません。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
posted by 禁酒・禁煙・ベジタリアンのITコーディネータ 松原広幸 at 09:48| 静岡 ☀| Comment(0) | アニメ・マンガ・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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