2018年10月30日

10月の劇場はアニメがトップ


秋の中、芸術の季節といわれつつ、
国内の映画館の興行では、久々に、邦画アニメが首位を続けました。
新作が公開週末ベスト10の首位を3週連続確保し、
5週連続で邦画アニメがベスト10首位となりました。
邦画と洋画に大作といえるものが無かったということもありますが、
やはり、日本の映画興行におけるアニメ作品の動員力は
他の国とは異なるものがあるということを
示す結果であるのかなっと感じます。
大規模なスクリーン数でなくても、それなりの興行収益を出せるのは
多くのアニメ作品が高稼働であるという結果によるものです。
高稼働であり、グッズなどの物販でも収益が出るという
アニメ作品は、劇場にとっては、ありがたいコンテンツであると
いえるでしょう。
配給側も、高稼働作品はありがたいわけで、
したがって、アニメの劇場版作品の数が多くなるのは
ビジネスの世界としては当然の成り行きということになるわけです。
もちろん、数を作っても、作品の内容が劣れば
残念な結果になってしまうのも事実です。
映画興行は、10本に1本ヒットすればよいと言われる世界です。
10本中の1本のヒットで残りの9本の赤字を補填するという
世界であるともいえるでしょう。
そのヒット確率が高いとなれば、そこに投資するのは
当然であるということになります。
映画は公開まで、平均的には2年程度の期間が必要になります。
企画決定して公開まで2年はかかるということは
結果が出るのは2年後になるということです。
ゆえに、マネーフローは長期的な視野でマネジメントしないと
ダメになってしまいます。
そういった業界の事情もあって新規参入が難しい業界とも
なっているわけです。
アニメ業界も、まだまだ厳しいことに変わりありません。
人材不足もあります。
ただ、日本のアニメは、コンテンツとしての魅力も多くあり
海外の大資本からみると良い投資先でもあるわけです。
海外資本(米中)の介入の中で
国内の皆さんにも、頑張って欲しいと願ってやみません。

主な10月の作品について

4週前1位->3->5->8->圏外『劇場版 夏目友人帳 うつせみに結ぶ』
 初登場対抗作:散り椿、クワイエット・プレイス、DTC 湯けむり純情篇 from HiGH&LOW
 200未満のスクリーン数での1位は、作品の人気を示すものだといえるでしょう。
 TVシリーズも長期にわたり続いている作品でもあり
 落ち着いて観れる作品です。準レギュラーキャラも多数登場しています。
4週ベスト10内にいたのは見事な結果といえるでしょう。

3週前1位->9->圏外->圏外『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』
 初登場対抗作:パーフェクトワールド 君といる奇跡、イコライザー2、あのコの、トリコ。
        Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow
 大人気ゲームのオリジナル劇場アニメ新作は、セルルックフルCG作品です。
 アクションには定評のあるオレンジによる魅力あふれるシーンは楽しめます。
 ゲームファンにとっては、登場するキャラにも注目といったところでしょうか。
 ワーナー推しの300規模スクリーン公開で1位登場。
 ベスト10内に2週しかいなかったのは予想外の結果といえそうです。
 配給としては、1ヶ月は圏内にいて欲しかったのではないかなっと思います。

先々週1位->1->3『宇宙の法 黎明編』
 初登場対抗作:日日是好日、ルイスと不思議の時計
 2週目対抗作:億男
 宇宙の法シリーズ作品の新作ですが、過去の作品の結果からベスト10には
 入ってくるだろうなとは思っていましたが、まさか1位に登場するとは。
 作品は良い出来だと思います。ストーリーが宗教的な価値観をしっかりと
 表現していますし、人生と世界のあり方に関する真理の一端を描けています。
 幸福の科学は仏教系ではあるのですが、一神教的な価値観に近い感じであるように
 感じられます。
 2週連続1位、3週目も3位と大健闘。

先週6位->圏外『魔法少女リリカルなのは Detonation』
 少数スクリーン公開ならがのランクイン。高稼働維持は人気作の証明ですね。
 作品も良い出来栄えです。
 公開前に第一作のリマスター版が劇場公開されていましたが、
 こちらも高稼働でした。
 エンディングの週代わりアニメ劇場はファンは観たいと思う内容ですし
 結構長いです。リピーターになるファンは多いことでしょう。
 作品も結構深いです。何のために力(魔法)を得ているのか、
 力とは何か、という問いに対する台詞といえるなのはの言葉には、
 別の視点から言えば自衛隊の存在とは何かという問いへの答えともなっているものだと
 感じられます。

先週圏外->圏外『劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン』
 前編同様にランクインならず。でも良い出来栄えの作品なのですけどね。
 原作はヒット作であり名作ですし、TVシリーズもよかったです。
 久々に劇場版になってみても、素敵な作品であることはかわりありません。
 大正ロマンと関東大震災。時代背景と共に語り継がれる作品でしょう。

先週9位->圏外『名探偵コナン ゼロの執行人 4D』
 4D公開で再度ランクイン。限定期間とは言え完売多いスクリーンは
 作品の人気を示しているといえるでしょう。
 応援上映の熱気は凄いです。熱烈ファンのリピート率がかなり高いといえるでしょう。
 また、応援上映、面白く楽しいです。
 一度体験することをお勧めします。
 今年も、アニメ興行No.1は、コナンとなりそうです。
 オリジナルのメガヒット作がないのは、やはり残念かなっと
 思うものの、定番シリーズがヒットを続けることは、
 とても有難いことだとも思います。
 来年は、キッドが登場することもあり、また劇場を賑わかしてくれることと
 期待しています。

今週1位『映画HUGっと!プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』
 初登場対抗作:旅猫リポート、オズランド
 15周年記念のオールスター作品は、歴代No.1の初登場成績となりました。
 思い出にフォーカスしたストーリーも、プリキュアの歩みを
 見事に表現していて、歴代のプリキュアもしっかりとフォーカスされており
 オールスター作品の真骨頂を示してくれています。
 恒例の応援カットもきれいにきまってます。
 オールスターによるダンスソングも、CGの進歩を感じます。
 ギネス登録されたようですが、世界的にもファンのいる日本の作品となってます。
 また、時代を繋ぐ名作シリーズとしても、しっかりと位置づけられた
 作品であるといえるでしょう。
 今回、どこまで興行成績を伸ばしてくれるのか注目されます。

プリキュア15周年記念サイト
http://www.precure-anniv.com


公開中(または秋期間にどこかで公開していた)他の作品など

「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」
・TVシリーズも人気であったラノベ原作の番外編ともいえる劇場版
 配布小説を含めて、ファンは必見であったといえるでしょう。

「K SEVEN STORIES Episode4 「Lost Small World 檻の向こうに」」
・7作品を順次上映中の第4作目。熱いファンに支えられた作品です。
 TVシリーズを劇場用に再編集している部分も含めて、
 それぞれに物語を展開しています。女性ファン多いです。

「ガールズ&パンツァー 第63回戦車道全国高校生大会 総集編」
・4D上映は面白かったです。TVシリーズの大会部分の総集編ですが、
 良く纏まっていてよかったです。ファンに支えられてまだまだ人気は
 堅調であるといえるでしょう。

「若おかみは小学生!」
・海外の映画祭で賞を貰っている名作です。
 日本の児童文学の魅力がスクリーンにあふれています。

「フリクリ オルタナ」
「フリクリ プログレ」
・懐かしいOVA作品の新作OVA劇場公開版です。
 2作品とも、それぞれのヒロイン中心にして、
 フリクリの世界観の中で見事に魅力を振りまいてくれてます。

「君の膵臓をたべたい」
・実写版が先行して公開され、実写ドラマもあっての劇場アニメ。
 実写版見てなかったのですが、良く出来た作品でした。
 感動好きの方にはお勧めの作品のひとつといえるでしょう。

「劇場版 のんのんびより ばけーしょん」
・TVシリーズの人気、健在といった感じで高稼働で
 公開スクリーン数が増加したという作品です。
 沖縄への旅行を中心に、ほんわかした雰囲気のほのぼの作品は
 癒されるといったところでしょうか。

「ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間」
・ジブリの後継ともいえるスタジオの新しいアプローチは
 短編3作品の上映として登場しました。
 それぞれに監督の魅力があふれる出来となっています。
 残念ながら興行的には、いまひとつの結果になってしまった
 印象は拭えません。この形式の次回作があるのか気になるところです。

「劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人」
・マガジン連載の原作人気とTVシリーズ人気の中で
 劇場オリジナル作品の登場となりました。
 主要キャラクタの魅力がしっかりと出ている出来栄えは
 見事です。

「ペンギン・ハイウェイ」
・久々のSF名作の登場といえるでしょう。
 映画際での賞も受けたりしています。
 原作の世界観をスクリーンに表現した名作といったところでしょうか。
 少年の成長物語でもあったりします。

「詩季織々」
・若手監督による3つの作品は、どれも魅力あふれる出来栄えです。
 次世代のアニメ監督の素晴らしい作品をぜひ観て欲しいと
 思いました。

「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄(ヒーロー)」
・TVシリーズも引き続き人気のコミック原作の劇場版は、
 TVシリーズとタイミング合わせたストーリーとなっています。
 ジャンプ系の定番配布コミックもあり、
 面白く楽しい作品となっています。

「未来のミライ」
・高畑宮崎の次世代の監督たちの中のひとりである細田監督の
 新作は、ひとりの幼児を中心にした家族の物語でした。
 時を越えて繋がっていく絆を描いた作品ともいえるでしょう。
 興行的には30億にちょっと届かないという感じで、
 これまでの作品よりも低くなってしまいましたが、
 次回作に向けて、期待も大きくなる作品であったと思います。

「それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星」
・定番のシリーズも30年です。
 時空の穴はゴミ箱か?。まあ、アンパンマンらしい物語は
 いつも変わらず子供たちに暖かいメッセージを届けてくれます。

「映画ドライブヘッド トミカハイパーレスキュー 機動救急警察
・残念ながら劇場で鑑賞してません。
posted by 禁酒・禁煙・ベジタリアンのITコーディネータ 松原広幸 at 21:52| 静岡 ☀| Comment(0) | アニメ・マンガ・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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