もともとは、ブルーカラーと呼ばれる、現業系や技能系の職種に関して
「きつい」「きたない」「きけん」
ということで、Kではじまる音の言葉が3つ当てはまるとなり
「3K」であったわけです。
ホワイトカラーの方がよいとか、営業系の方がよいという
ことになっていったともいえるのかもしれません。
最近は、「新3K」ということで、
「きつい」「かえれない」「きゅうりょうが安い」
という職場といわれることもあり、
その代表として、ITサービス業界が、あげられています。
さらに、この3Kに、4つ加えて、
「7K」の職種であるといわれるようになってます。
その加えられた4つとは、
「休暇がとれない」「規則が厳しい」
「化粧がのらない」「結婚できない」
ということだそうです。
もちろん、他にも”K"はあるかもしれません。
諸説があるのが、この”3K”や”7K”の意味です。
共通しているのは、労働環境が劣悪であるという
イメージを示しているということです。
仕事の難しさや大変さにくらべて、
報われることの少ない職種であると
思われているということです。
そして、この呼び名で呼ばわれる職種の多くが、
実際に、その通りであるのも事実といえるようです。
きつい、きたない、かえれない、休暇がとれない、
結婚できない、給与がやすい、けんこうにわるい、・・・
多くのKを体験しても、まだ誰かに喜ばれる
必要とされているという感じがあったなら、
それほど、その実体を不幸だと感じることはないでしょう。
しかし、最近は、上司からのパワハラやセクハラが横行し、
否定されることばかりが多くなっていっているために
充実感が不満に変化していって、表に出てきてしまっている
のかもしれません。
3Kとか7Kとか、大体は、その職種、職場について
実際に働いた人の実体験から出ています。
それが、その人の知人や後輩などに伝わっていった結果、
広がっていっているわけです。
または、その職種や業界で働いている人を見て
そう感じた人が、そう言って、広まっているといえます。
いわゆる口コミ効果ですね。
なぜ、そう言われるのか、
実際に、同様なきつさや厳しさ、帰れないといった職種は
他にもあるものの、一番は、休めないのと給与が安いと
いうところではないでしょうか。
そして、やり甲斐を感じられなくなっていくために
そんな言葉が出てきてしまうのだといえそうです。
ようは、ESが低い業界であるということでしょう。
例えば、銀行のシステムの調整を行うということになると
システムを止めてもよい時間帯に作業は行うことになります。
それまでの時間は、別システムで調整と確認をしていて
休んでいるわけではなく、そのまま継続して、
深夜や休日に作業が続くことになるわけです。
そして、そんな現場で、先に帰っていく銀行マンの皆さんの
様子と給与を知ると、愕然となるわけです。
業種間における給与格差は、非常に大きなものになって
きているといえるのではないでしょうか。
物を生み出さない業界(金融等)ほど、高給という状況になっている
そんな気がします。
製造業やIT関連、また第一次産業は、物を生産しているものの
対価はあまり大きくないという感じになってます。
大量消費社会の弊害のひとつといえるのかもしれません。
年功序列・終身雇用時代には、それほど差もなければ、
しっかり労働していれば、給与も上がっていくように
なっていましたから、安心感がありました。
それが崩壊してしまい。労働する側も安心感がなくなり、
もっとも働ける時期に、出来るだけ稼げるような職場を
選びたいという気持ちの方が大きくなっていたのでは
ないのかなという気がします。
生涯エンジニアでいくということが難しい時代にも
なっているようです。管理職にならない限り給与は上がらない
熟練しても、年齢を経ていくと給与は下がっていく。
そんな感じに多くの企業が成果主義という名のもとで
変わっていってしまって、人材切り捨てにより、
人財を失っていったといえるのでしょう。
その象徴的な言葉が、3Kであり、7Kであるのでは
ないのかなと感じます。
公務員の待遇は、まだまだ優遇されているといえるでしょう。
もちろん大手企業と比較したら、低いという声もありますが、
日本の9割を占める中小零細企業で働いているものから
みれば非常に恵まれています。
弱肉強食、弱者切り捨て、そんな社会で果たして
良いのか、そんな問いが、一人一人に投げかけられている時代で
あるといえるのかもしれません。
人材不足といわれています。
でも、人材不足でも、給与はあがりません。
本当に、人材不足なのか、不思議になってきます。
IT業界は常に人材不足と言われてきましたが、
これまで、実際に人材不足ということが現場にて叫ばれたなら
もっと待遇改善が進んでいてもよいはずでしょう。
実は、人材は飽和していて、人財が不足しているのであって
人材扱いしている人たちを、人財に育てていないだけなのだと
いうのが真実なのかもしれません。
人材は、安いコストであれば良いということで、
労賃の低い、海外へと出て行くということになっています。
しかし、時間がたてば、労賃は上がっていき安くなくなって
いきます。でも、そのときには、国内に人財はいなくなっていて
賃金の高い外国の人材を使っていかなければならなくなり
経営も厳しくなっていく、そんな衰退のシナリオしか
描けない状況に来ているような危惧もしてしまいます。
なぜ、多くの経営者は、自分たちの世代だけが良ければ
孫や玄孫の時代は、どうなっていても良いというような感じで
経営しているのでしょうか。
そこには、それなりの理由があることでしょう。
やはり、市民・国民、消費者からの意識改革と
政治、経営といったリーダの意識改革と
両方が、必要になっていて、それがないと、
日本には、明るい未来はないといえるのかもしれません。
何のための政治なのか、
何のための企業なのか、
何のための労働なのか、
何のための人生なのか、
その問いに、しっかりとした未来志向のビジョンと
独りよがりではない愛や幸福といったものに対する理念が
必要なのかもしれません・・・・・・。
もし、就職先を選ぶとき、そこで自分に何が得られるのか
20年先、30年先、40年先、50年先、60年先の
自分を想像してみた上で、質問してみることが
必要かもしれません。
経営者や管理職の皆さんは、
”あなたの会社は、20年後には、どうなっていますか?”
”あなたの会社は、新入社員の20年後に何を求めていますか?”
そう問われたとき、明確な答えが返せるでしょうか。
明確な答えが返せないとしたら、
理念なき企業なのかもしれません・・・・・・。
技術者と経済に関連した様々コラムの中に、
何か打開策はあるのでしょうか・・・・・
○コラム紹介
だから技術者は報われない
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080221/147789/
技術者が非論理的であることの強み
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080215/147481/
技術者のための動画投稿サイト,日本技術者連盟とNTTが検討開始
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20061226/125915/
一筋縄ではいかない女性技術者活用(前編)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060116/112361/
一筋縄ではいかない女性技術者活用(後編)【訂正あり】
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060118/112455/
技術者が成果主義に低い評価,日本能率協会が成果主義に関する調査結果を発表
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20050222/101913/
【インタビュー】日本の技術者はもう少しだけ手を伸ばしてみてもらいたい---大滝令嗣氏
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051014/109674/
【産学官会議】経団連会長の御手洗氏,「国づくりも人づくり」
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060612/118077/
すべての人事制度は崩壊のタネを“内蔵”している
http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20080214/147212/
部下と張り合うようでは上司失格
http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20080218/147347/
30歳と付き合う〜ネット&就職難世代を知る
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/cover/1976sedai/
さらば!「豊かな国日本」
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/news/080204_gdp/?bzb_pt=0
第1回 「もう一つのビジネス」の可能性
http://premium.nikkeibp.co.jp/mirai/column/tsuji/01/index.shtml
エコノミック・ヒットマン、貧富の差と利益の源泉
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/risk/080219_economic/index.html
















